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カジヒデキ

さまざまな国々の冬を思わせる作品をカジヒデキがセレクト!

連載
360°
公開
2013/02/28   18:35
更新
2013/02/28   18:35
ソース
bounce 352号(2013年2月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/カジヒデキ


AZTEC CAMERA 『High Land, Hard Rain』 Rough Trade(1983)

スコットランドのみならず、冬を代表する名曲と言えばアズテック・カメラの“Walk Out To Winter”! この曲の存在感ゆえか、冬っぽい印象もある初作。パンクに対する期待と失望が、詩情豊かな歌詞とサウンドで素晴らしく表現された、北国っ子の永遠の名作!

 

KONCOS 『ピアノフォルテ』 SUNNY CLUB(2012)

“KO・NA・YU・KI BOY”“六花のラプソディー”など、彼らの故郷である北海道・帯広のことを、素晴らしいセンスの日本語詞とヒップホップを通過したソフト・ロック/シティー・ポップ風のサウンドで見事に表現した凄いデビュー作! 多幸感たっぷりの温かい作品!

 

LEMON JELLY 『Lost Horizons』 XL(2002)

イングランドは悩みました〜。ジョイ・ディヴィジョンやペットショップ・ボーイズ、あとエコー&ザ・バニーメン! でもロンドナーである彼らのこの作品は、よく晴れた冬の早朝、キラキラと輝くハイド・パークの芝や湖を横目に見ながら散歩しているイメージ! 実践してみて!

 

MELLOW 『Another Mellow Winter』 Atmosphériques(1999)

曇った冬のパリの街をウィンドウショッピングしている時のBGMにぴったり! モノトーンを基調にしたシックなお洒落が上手なフランスの方が作るサウンドは、どうしてこんなに冬がよく似合うクールさを持っているんでしょうかね? エールやフェニックスも然り。

 

KINGS OF CONVENIENCE 『Versus』 Source(2001)

ノルウェーの厳しく壮大なランドスケープと、暖炉の温もりのような親密さが同居するKOCのサウンド。デビュー作『Kindercore』は本当に衝撃的でした! 同作を当時の注目株&一癖も二癖もあるアーティストたちがリメイクしたこの作品は、寒い冬のBGMには超最強な気持ち良さ。

 

JENS LEKMAN 『When I Said I Wanted to Be Your Dog』 Service/Secretly(2004)

スウェーデンを代表する素晴らしいシンガー・ソングライターである彼の歌詞には、よくホームタウンであるヨーテボリのことが歌われています。特にこのデビュー作はトラムの歌から始まり、厳しい冬と輝く夏の歌が満載の大傑作! “The Cold Swedish Winter”なんて曲も。

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