NAOTOと倉石一樹の〈プロ×アマ〉ユニットが登場……予期せぬ閃きに満ちたギター・サウンドが響き渡る!!
delofamiliaの新作と同時期に、NAOTO絡みの新たなプロジェクトがまたひとつ表舞台に現れた。それが、東京を代表するデザイナーのひとり、倉石一樹とのIS AND ISMだ。倉石の経歴については下掲コラムを参照いただくとして……両者の出会いはRYUKYUDISKO(NAOTOの実兄コンビ)のアートワークを倉石が手掛けたことに起因する。そんな2人がユニット結成に至ったのは、倉石がNAOTOにギターを教わりはじめたことだそうだ。そのやりとりが発展し、〈素人〉が腕を上げていく過程もコンビの音楽性を固めるプロセスとなったのだろう。こうしてプロとアマチュアによるユニークなプロジェクト、IS AND ISMが始まったというわけである。
そして、今回リリースされたのが6曲入りの『SOMA/FOUR EP』だ。両名のギターを軸にした全編インストの作品で、ギターの感触は共に好きだというソニック・ユースを即座に連想させるものだが、倉石のアイデアとNAOTOの音作りが往来することで発展していったという各曲の意匠はシンプルにしてラフ、そして多彩。スミスっぽいネオアコ風の佳曲“Highway”もあれば、PYGに着想を得ながらも10分近いヘヴィーなジャムになった“RAIN, SUN and FLOWER”(曲名が!)など、他名義では見えてこないNAOTOの一面が倉石のグレート・アマチュアリズムによって引き出されたのだろう。すでに〈TOKYO ROCKS 2013〉出演も決まっている、注目のコンビと言えそうだ。