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ALLY & DIAZ

多彩な仲間たちと作り上げた11曲を個別に解説!――(2)

連載
360°
公開
2013/05/22   18:00
更新
2013/05/22   18:00
ソース
bounce 355号(2013年5月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/一ノ木裕之、北野 創


6. ucemono


ブーミーな低音が不穏な空気を醸すなか、ストリート感全開のズル剥けなラップで鋭く斬り込むのは、神奈川の相模原を拠点に活動するSD JUNKSTAのNORIKIYOとOJIBAH。コラボ・アルバムも発表している2人らしく息の合ったコンビネーション(&ちょっとした寸劇)で、ヒップホップ(と酒)まみれの日常をラフに描き、本作にルーディーなヴァイブスを与えている。なお、山嵐とNORIKIYOは昭和レコードのツアーで共演したことがあり、もしかして、地元が近い者同士で意気投合したのかも? *北野

▼ジャケは登場順に、NORIKIYOの2013年のEP『断片集』、OJIBAHの2010年作『THE FIRST CAUSE』、NORIKIYO & OJIBAHの2012年作『OJIKIYO × NORIBAH』(すべて諭吉)

 

7. WHADDUP


“ucemono”と同じく昭和レコードのツアーでの共演組から、客演には定評のあるSHINGO★西成がコテコテの関西弁フロウで参戦。山嵐のKOJIMAと本作の主役も交え、緊迫感漂うデジタル・トラックの上を男気満点なラップで容赦なくやり合っている。*北野

▼SHINGO★西成の2012年作『ブレない』(昭和レコード)

 

8. Saxess


山嵐の最新作『YAMABIKO』で“BOXER'S ROAD”のリミックスを手掛けたSONPUBとのコラボ曲。定番ブレイクにダブステップ、バイリ・ファンキ、フィジェットなどの要素が溶け込んだ、最高に下世話でカッコ良いダンス・チューン! *北野

▼SONPUBの2008年作『80 T.O 08 HATA』(ユニバーサル)

 

9. Super Fly


神奈川繋がりで現場での交流もありそうなレゲエ・クルー、FIRE BALL。空に届かんばかりの歌心を開放するサウンドは、彼らの最新作とも地続きのもの。CHOZEN LEEを中心に聴き手を高みへと連れて行く、スキルに裏打ちされたタイトなマイクリレーも4人らしい。*一ノ木

▼FIRE BALLの2012年作『NEW ERA ~Call This Love~』(LIFESTYLE/ユニバーサル)

 

10. あしたへ


山嵐が主催する音楽イヴェント〈湘南音祭〉の常連でもあるORANGE RANGEのRYO、そして昨年にメジャー・デビューした若手シンガー・ソングライターのN.O.B.U!!!を迎えたほっこり暖かなポップソング。〈ありのままの自分〉を肯定する真っ直ぐなメッセージと、ファニーな電子音を従えながら前進するマーチング風のビートが、明日への歩みを後押しする深イイ応援歌に仕上がっている。*北野

▼左から、ORANGE RANGEの2012年作『NEO POP STANDARD』(SUPER((ECHO))LABEL/スピードスター)、N.O.B.U!!!の2012年作『POWER TO THE PEOPLE!!!』(ユニバーサル)

 

11. Love is Always


お互いが湘南を地元とするDJ、HAN-KUN(湘南乃風)とのコラボは、センティメンタルなアコギの爪弾きで色を重ねていく仕上がり。〈限りない無償の愛をお前に今〉というフレーズを、情感豊かな歌いぶりとコーラスと共にしみじみと伝える。*一ノ木

▼HAN-KUNの2012年作『VOICE MAGICIAN III ~ROAD TO ZION~』(トイズファクトリー)

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