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第15回――【今月のレポート盤】RIP RIG & PANIC 『God』

〈ロッ研〉部員がレポート盤の関連作を紹介!

連載
ろっくおん!
公開
2013/06/05   00:00
ソース
bounce 355号(2013年5月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/杉田俊助、汐入まりあ、生麦 温


PIGBAG 『Year Of The Pigbag』 Sugar Shack(2013)

Wow! 元ポップ・グループのサイモン・アンダーウッドが結成したジャズ・ファンク隊が、30年ぶりの新作をドロップするなんて思ってもみなかったヨ! ちょっぴりアダルトにはなったけど、相変わらずのフェイクなジャズ・フィールにウキウキしちゃうネ! *杉田

 

NENEH CHERRY & THE THING 『The Cherry Thing』 Smalltown Supersound(2012)

強靭なリズムのウネリと見事に呼応していたリップ・リグでのネナ。これはフリージャズ・トリオと合体した意欲作です。自由度の高いサウンドのなかで奔放に歌い上げる様は、リップ・リグ時代を彷彿とさせたりも? *汐入

 

RIP RIG & PANIC 『Attitude』 Virgin/ディスクユニオン(1983)

初期のエキセントリックなフィールが薄れて、オーソドックスなジャズやファンクのテイストが増した最終作。歌をフィーチャーしたダンサブルな曲が多く、マッシヴ・アタックら後のブリストル勢とよりダイレクトにリンクした作りがナイスだヨ! *杉田

 

SUN ARAW & M. GEDDES GENGRAS & THE CONGOS 『Icon Give Thanks & Icon Eye』 Sun Ark(2012)

音響シンセ職人とレゲエ界の重鎮が合体したコラボ盤。アーシーでダイナミックなリズムと緻密なウワ音が絶妙な均衡を保っていますが、そのスリリングな感覚はリップ・リグにも通じます。*汐入

 

!!! 『Thr!!!er』 Warp(2013)

80年代の地下を席巻し、〈コールド・ファンク〉とか〈パンク・ジャズ〉とか呼ばれたサウンドは、言わば都市が生んだ土着的なグルーヴ音楽なわけだけど、そういう点で!!!は間違いなく後継者だよね。逆に、リップ・リグのトライバル感って、!!!と聴き比べても全然古びてないから凄い! *生麦

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