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DJ WILDPARTY

連載
360°
公開
2013/07/23   21:20
更新
2013/07/23   21:20
ソース
bounce 356号(2013年6月25日発行)
テキスト
構成/出嶌孝次


世界とバトルする日本の新星たちを、DJ WILDPARTYが華麗にスピン!



DJwildparty_A

アニメにゲームといった二次元カルチャーやボカロに代表される動画サイト発祥の文化、そして日本固有のアイドル・ポップなどと、いわゆるクラブ・ミュージックとの距離がそう遠くないことは、数年前に比べれば誰もが認識しているところではあるだろう。とはいえ、理解は進んでも受け手のイメージにはまだまだ隔たりがあるのは事実だ。

そうしたなかで非常に現代的かつ現実的な意味での雑食性を見せているDJやクリエイターは数多くいるわけだが、その筆頭と言えるのがDJ WILDPARTYだろう。18歳からキャリアをスタートした彼は、ブレイクコアを初期設定に置きつつエレクトロもアニソンもヒップホップも歌謡曲も自由自在に横断するDJイングで注目を集めてきた有望株だ。昨年には初の公式ミックスCD『MOGRA MIX VOL.1』を発表したり、岡村靖幸の率いるOL Killerに加入して〈フジロック〉に出演したり、海外イヴェントに登場したり、まさに縦横無尽に現場と現場を駆け巡っている。

そんな彼の新作は、海外EDM勢と日本の俊英たちの新曲を繋いだ『VERSUS』。その意図は「日本人クリエイターによる、独自のセンスと高いスキルによって生まれた個性豊かな楽曲が、海外の第一線で活躍しているクリエイターの楽曲と真剣勝負しています」という本人コメントの通り、両者を〈バトル〉的に並べて聴かせ、その水準を比べるというもの……ではあるが、ある種の聴き手にとっては、自分自身の余計な偏見とのバトルになるかもしれない。さて。



▼DJ WILDPARTYの2012年のミックスCD『MOGRA MIX VOL.1』(ユニバーサル)

 

▼DJ WILDPARTYのミックスCD『VERSUS』(KSR)

 

▼DJ WILDPARTYのミックスCD『Emotional Joint』(Shot Bass)。
タワレコでは一部店舗でのみ入手可能です。

DjWildparty_EmotionalJoint_J

 

▼関連盤その1、アップアップガールズ(仮)のシングル。
左から、fu_mouの参加した『Next Stage/あの坂の上まで、』、PandaBoYの参加した『SAKURADRIVE/Dateline』(共にT-Palette)、y0c1eとPandaBoYの参加した『なめんな!アシガールズ/マーブルヒーロー』(アップフロントワークス)

 

▼関連盤その2、fu_mouやAvec Avecが参加したIdiotPop.の2013年作『TOY POP』(Idiot Pop)