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【第25回】――クルミクロニクル

未来はどこにあんの?

連載
ZOKKON -candy floss pop suite-
公開
2013/12/04   17:59
更新
2013/12/04   17:59
ソース
bounce 361号(2013年11月25日発行)


今年8月号の〈ファンシー特集〉でも状況をぼんやりご紹介した通りですが、かつてPerfumeの台頭期にネオ渋谷系の流れともファジーに呼応しながらドッと世に出てきたテクノ・ポップ〜テクノ歌謡〜キャンディ・ハウス〜乙女エレポップ的な流れは落ち着いたように見えて、またゆったりと揺り戻してきています。そもそも件の〈ポストPerfume〉ブームに関しても、以前からの動きの延長で必然的にそうなった人もいれば、ひとまず乗ってみた人も、実際はそうでもなかった人も混在してフューチャー・ポップとか呼ばれてたわけで。当時から活動するオリジネイターたちに多様な動きがあるのと同様、例えばさ学の科学部やKus Kusのデビュー曲なんかを聴くに、そういった質感のサウンドはもはや一般化した選択肢の一つとして定着しているのです。そして、そのもっともエッジーな一人としてクルミクロニクルがいるのは言うまでもないでしょう。



▼関連盤を紹介。
左から、星野みちるの2013年作『星がみちる』(HIGH CONTRAST/ヴィヴィド)、Aira Mitsukiの2013年作『I'LL BE BACK』(D-TOPIA UNIVERSE)、エレクトリックリボンの2013年のシングル“星屑ハイランド”(SUKOYAKA)、Kus Kusのデビュー・シングル“ステキな宝物”(ROCKET BEATS)