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【vol.2】――河野マリナ

今月の素敵音楽 from2Dao and more!

連載
二次元以上。〜brilliant sounds from 2D and over
公開
2014/01/23   16:50
更新
2014/01/23   16:50
ソース
bounce 362号(2013年12月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/土田真弓


1. 上坂すみれ “革命的ブロードウェイ主義者同盟” スターチャイルド

畑亜貴×神前暁、桃井はるこ×松武秀樹といった魅惑のタッグによる先行カットを含む、歌手デビュー時に宣言された同盟(各自調査)の名を冠した初フル作。エグいベースラインがうねるトランシーな表題曲など、初出のナンバーと共に軍歌もアイドル・ポップもテクノ・ポップも入り混じる音楽性だが、それを当人のサブカル/ロシア嗜好が束ねるという独自路線を貫いている。

 

2. STAR☆ANIS “COOL MODE” ランティス

MONACA勢が作/編曲を担当した「アイカツ!」の挿入歌シングル。ハードながらサビでAKB48“ヘビーローテーション”風に開ける“アイドル活動”とメルヘンチックなエレポップ“チョコレート事件”は田中秀和が、ラップも交えたハウシーなクリスマス・ソングは岡部啓一が手掛けたもの。8人組のうち、わか、ふうり、ゆな、すなおが担当したカラーの異なる歌唱も楽しい。

 

3. 花澤香菜 “恋する惑星” アニプレックス

タイトル曲は作詞に岩里祐穂、作/編曲に北川勝利、ストリングス・アレンジに長谷泰宏という鉄壁の布陣で、主役の可憐な声質によく似合う麗しいポップスにひたすらうっとり。加えて〈可愛くていじわる〉なあのバンドを彷彿とさせる沖井礼二製のナンバー、mitoが手掛けた品のあるピアノ・ポップと、傑作『claire』で聴かせた渋谷系マナーは本シングルにも継承されている。

 

4. 竹達彩奈 “週末シンデレラ” ポニーキャニオン

『apple symphony』後の初シングル。表題曲は、TGMXらしいスカ・ビートが軽快に弾む、ほんわかムードのパーティー・チューン。一方の“マシュマロ”はアコギを基調としたラヴソングで、ファニーな声で歌われる〈らびゅ~♪〉が逆にグッときた。詞を書き下ろしたのは、あやちが声優をめざす契機となった丹下桜。

 

5. 春奈るな “snowdrop” ソニー

「恋物語」のエンディングでは河野マリナとのデュエットが流れる表題曲のソロ歌唱版を収めたニュー・シングル(河野のソロは『First Touch』に収録)。舞い落ちる雪を想像させる切ないミディアムは、安心の田中秀和製だ。爽快なロック・チューンを挿み、透明感と疾走感を併せ持つ“深海羽化のラプソディア”では春奈が作詞を担当。彼女の歌う理由が感じ取れる内容となっている。

 

6. ミラクル★ミラクル★ミューズ “デートTIME”

「サムライフラメンコ」に登場する3人組アイドル(CV:戸松遥、M・A・O、山崎エリイ)が歌うシングルは、agehaspringsと玉井健二のプロデュース。アコギ+ブラス使いがやや渋谷系ギタポを想起させる表題曲は、普通の子らしさを残したユニゾン歌唱も◎。カップリングはカラフルなトランス・ポップ“イヌのポリスメン”。

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