TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局で放送中の人気番組「SCHOOL OF LOCK!」と、NTTドコモ、レコチョク、タワーレコードがインディーズ活動支援する〈Eggsプロジェクト〉がタッグを組み展開する10代アーティスト限定の音楽フェス〈未確認フェスティバル2016〉。初年度となった昨年からチェックしている人はもちろん、今回初めて知ったという人も、〈未確認フェスティバル〉のことをより深く紹介する連載〈未確認フェスティバルタワレコ支部〉。今回は、現在タワーレコードほかCDショップ店頭で配布中のフリーペーパー〈号外 Shout it Out「僕たちが歌う明日のこと」発売記念スペシャル企画〉に掲載されている「SCHOOL OF LOCK!」のとーやま校長&あしざわ教頭との対談の未公開トーク後編! 先週の前編の合わせてチェックして下さいね。
全身全霊=〈未確認フェスティバル2015〉ライブ審査のShout it Outって広辞苑にのせてほしい (とーやま校長)
あしざわ教頭「僕は、〈閃光ライオット〉は関わってなかったので、10代アーティスト限定フェスは〈未確認フェスティバル〉が初めてなんですね。だから、見るまでは〈10代ってこんな感じかな〉って勝手に想像してたんですけど、音源の段階からとんでもなくレベルが高くて。ライブ審査に出た子のなかには初めて人前でやるっていう人もいたんだけど、でもその緊張感って、その瞬間しかないから、それを見ていて、自分と重ねちゃったんですよね。そう思ったら、すごい貴重な時間を見てるんだなって。Shout it Outは、前の〈閃光ライオット〉からの思いを背負ってここにきてるっていうのも、ライブに出てた。音源じゃわからないことが、ライブでは必ず起こって、それをみんな受け取って、初めて見た人も、なんかこの人たち並々ならぬ思いがあるって感じてたんじゃないかなって思います」
とーやま校長「〈未確認フェスティバル2015〉のなかで印象的なシーンがいくつかあるけど、Shout it Outのライブ審査、名古屋会場での様子が浮かびます。舞台の上だから、照明とかも当たってるけど、それ以上にビッカビカに光ってるんですよ。これは大げさなことでもなんでもなく。当時のことを思い出そうとしたら、Shoutのみんなが、バーッて放射してるのが、頭の中で蘇ってくる。それをうまく表現しようとしても、言葉にならない。まさに全身全霊というか。広辞苑に載せてほしいぐらい。全身全霊ってひいたら、〈2015年未確認フェスティバルライブ審査のときのShout it Out〉って書いといて欲しいです(笑)。言葉にしちゃうと、伝えきれなくてもったいないって思っちゃうんですよね。彼らの思いを受け取った側としては。それぐらい凄かった。ファイナルもね、もちろんかっこよかったんだけど、名古屋の並々ならぬ気持ちが入った4人の塊は尋常じゃなかった」
山内「僕たちあの日まで名古屋でライブをしたことがほとんどなくて。〈閃光ライオット2014〉のライブ審査は大阪だったんですけど、そのときはオーディエンスの雰囲気にのまれて、負けちゃったんですよね。で、去年のトラウマみたいなものがあって、不安だし、ほぼ行ったことがない名古屋だしってことで、正直怖くて」
新山「あの日は会場に入るときから、炎天下でめっちゃ暑い日だったんですけど、みんなタオルを頭にかけて、ずらーって長蛇の列ができてて。名古屋での2回目のライブが、〈未確認フェスティバル〉のライブ審査だったんですけど、それでも〈頑張って!!〉って声かけてくれる人もいたりして、ラジオを聴いている人が応援してくれてるんだなっていう気持ちを受け取りましたね」
校長「3次のライブは、見てた俺も凄いと思ったし、みんなも〈この内容で負けるわけがないってぐらい自信があった〉って言ってたけど、そのピークが1つ前のライブに来ちゃって、〈未確認〉のときにはこなかった可能性だってあるわけで。ファイナルにとっておきたいっていう気持ちもあるかもしれないし、難しいところだよね」
教頭「逆に手前までモヤモヤしていたのが、よかったっていうとあれだけど、すべてのタイミングが合った瞬間があそこだったんだね。ちなみに、ファイナルはどうだったの?」
山内「これ、どこでも言ったことないんですけど、ファイナルのライブはめちゃめちゃ悔しくて。自分を出しきれなかったっていう気持ちはまったくなかったんですけど、会場がいままで立ったことがないデカさだったんで、そこに負けてしまったというか。魔物がいたというか。完全にやられちゃったなっていう……。審査結果を待っている時間は優勝して来年同じ舞台に立つチャンスを貰えるなら立ちたいって、祈るような気持ちで過ごしました。実はライブ終わったあと、悔しくて裏のトイレで泣きました。もちろん、やりきった感もあったんですけど……」
校長「えー!! 全然そんなことこっちは思わなかったけどね」
とーやま校長、あしざわ教頭
結局は自分が一番のライバル(山内)
校長「〈未確認フェスティバル〉は、デモ音源のエントリー締め切りから、ネットステージ、ライブステージ、ファイナルって、それぞれが1か月ずつぐらいで進んでいくわけだけど、その間の意識も大変だよね。モチベーションをどう持っていくのか。答えなんてないわけじゃん。誰に教えてもらっても納得できるものもあれば、そうじゃないっていうものあると思うし。その時間も大切だよね、使い方が」
山内「僕たちは先輩になにか教えを請うみたいなことはなくて。自分と向き合って、改めてこの大会にかける思いとか、〈閃光ライオット〉で落選したときの気持ちとかを思い出して、自分の気持ちをひきしめて、心の準備をずっとしてましたね。3次審査の時点で気持ちが完全にグランプリに向いてたので、そこからはその気持ちを信じて、進み続けた。バンド全員ががむしゃらに突っ走ったっていう感じです。凄い密度の濃い時間を過ごしたと思います」
校長「でも、ほかにもライバルいっぱいいるわけじゃん。でもそこと比べるよりも、自分なんだね」
山内「そうですね、結局は自分が一番のライバルというか」
校長「いまの自分とか、昔の自分とか、未来の自分とか。自分とちゃんと向き合って、やるのが一番大事なんだね。関係ないっちゃ関係ないもんね、他のバンドがどんな曲を持ってこようが。だって自分たちがぶっちぎればいいだけだもんね。気にしてらんないし。他と比べても」
山内「そこで自分がぶれちゃったら意味がないんですよ。結局、自分の一番の敵って自分なんですよね」
★Shout it Outと「SCHOOL OF LOCK!」とーやま校長&あしざわ教頭の対談を掲載! 〈号外Shout it Out〉全国のCDショップで配布中
〈未確認フェスティバル2015〉でグランプリを獲得したShout it Outが3月16日に全国流通盤4曲入りEP『僕たちが歌う明日のこと』をリリース。同作の発売を記念して、店頭で配布するフリーペーパーに、TOKYO FMで放送中の「SCHOOL OF LOCK!」のとーやま校長、あしざわ教頭が登場します。〈未確認フェスティバル2015〉予選時からShout it Outを見守ってきた2人と繰り広げたアツい対談は必見! なお、このフリーペーパーのテーマは〈Shout it Outが逢いたい人〉ということで、校長、教頭のほかにも、メンバー全員が大きな影響を受け、憧れのバンド像だと公言しているSUPER BEAVERから、フロントマンの渋谷龍太と、Shout it Outの楽曲をいち早くキャッチし、自身のSNSで発信していたという、音楽好きとしても広く知られる俳優の須賀健太との対談も掲載。『僕たちが歌う明日のこと』発売日より、全国の主要CDショップを中心に配布中です。
★未確認フェスティバル 公式サイト: http://www.tfm.co.jp/lock/mikakunin/