【ロック/ポップスを極める】第2回:ビョークに続け!新世代女性アーティストを極める!!
ビョークに続け!新世代女性アーティストを極める!!
音楽をより深く楽しんでいただくための特別企画「極めるシリーズ」。ロック/ポップスの第2回のテーマは「ビョークに続け!新世代女性アーティストを極める!!」です。バイヤー厳選のアイテムを、コメントや紹介動画とともにお楽しみください。
1.FKA Twigs『LP1』
ビョーク『Vulnicura』でも天才的な手腕を発揮しているアルカがプロデュースで参加した才媛FKAツイッグスのファースト・アルバム。先行シングル“Two Weeks”で魅せた、聴いたことのないエレクトロニクスとR&Bとアンビエントの折衷ぶりが世間に衝撃を与え、高まる期待のなかでリリースされた本作は、彼女が完全なるネクスト・レヴェルの才能であることを証明する傑作。サンファ、デヴォンテ・ハインズ(ブラッド・オレンジ)、インクなどの助力も得た、緻密かつ神秘的なサウンド・プロダクションと仄かなエロスを漂わせる蠱惑的なヴォーカルが一体となった世界観は、未知の音楽を探している貴方に激オススメ。ロード、T-ペインなどもすでに絶賛、〈BBC・サウンド・オブ・2014〉ノミネートも最早当然。
2.Ibeyi『イベイー』
ネクスト・ビョーク!と話題を集めているフランス/キューバ出身双子デュオ=イベイー(Ibeyi)。アデル、M.I.A.、ヴァンパイア・ウィークエンド、フレンドリー・ファイアーズらを輩出した名門〈XL〉からのデビュー・アルバムである本作では、リチャード・ラッセルのプロデュースの元、キューバの民間信仰であるヨルバ文化とモダン・ポップやジャズ、エレクトロ、ヒップホップなどを組み合わせた独自の音楽を展開。土着的な要素とフューチャリスティックな要素が同居する様はまさにビョーク譲り。シングル“Oya”はルイ・ヴィトンの 2014-15秋冬レディース・コレクションの広告キャンペーン曲に大抜擢され、音楽界だけでなくファッション界からも高い注目を集めている。
3.Kelela『カット・4・ミー』
2013年にリリースされたミックステープ『Cut 4 Me』にて、国内外のメディアで“ポスト・アリーヤ”として大きな注目を集めSound Of BBC 2014に選出、ビヨンセも賛辞を送る、次世代R&Bシンガー=ケレラ。その後もジャム・シティー、カインドネスらの作品で美声を披露してきた彼女だが、『Cut 4 Me』にボーナス・ディスクを追加し、2枚組CD、3枚組LPとして待望のフィジカル・リリースとなる本作にてさらに認知が拡散すること請け合い。ジャズを咀嚼しつつも、FKAツイッグスにも通じるしなやかで官能的なヴォーカリゼーションとベース・ミュージックを通過したテン年代のビートが溶け合うインディーR&Bサウンドに陶酔するべし。ちなみにジャム・シティー他の幅広いリミックスを搭載したボーナス・ディスクも出色の出来!
4.Banks『ゴッデス』
〈女性版ジェイムス・ブレイク〉との呼び声も高い、〈ビート・ミュージック界の歌姫〉ことバンクスのデビュー・アルバム。Sohn、Jamie Woon、Lil Silva、Totally Extinct Dinosaursなどをはじめとする英アンダーグラウンド・シーンで注目度の高いプロデューサーが参加した本作は、R&B、ハウス、ヒップホップ、ロック、ベース・ミュージックなどの要素がエレクトロニックに昇華された音楽性と、彼女の美しい歌声がブレンドされた内容。エッジーなトラックとフレッシュなヴォーカルはどことなく新世代のマドンナ感もアリ。〈BBC Sound of 2014〉の 3位を獲得するなど、様々な海外メディアからも注目の新人としてピックアップされております。
5.Ellie Goulding『ハルシオン・デイズ』
EDMシーン唯一のフィメール・アイコンで、UKヘレフォード出身のシンガー・ソングライター、エリー・ゴールディングの日本デビュー・アルバム。UK初登場2位、US TOP10入りを果たし、いまや世界的な知名度を獲得!
6.Charli XCX『SUCKER』
全米シングル・チャートに17週連続チャートインしたアイコナ・ポップ「アイ・ラヴ・イット(feat.チャーリーXCX)」に客演、ソングライターとして参加、さらに全米シングル・チャート1位を7週連続獲得したイギー・アゼリア「Fancy feat. Charli XCX」にもフィーチャーされるなど、現在、注目度急上昇中のチャーリーXCXのアルバム!!
7.Foxes『グロリアス』
第56回グラミー賞にて“最優秀ダンス・レコーディング賞"を受賞し、空前の大ヒットを記録したゼッド「クラリティ」で、ヴォーカルとしてフィーチャリング参加したことで一気に注目を浴びたUK出身女性シンガー・ソングライター=フォクシーズのデビュー・アルバム。表現力豊かな唯一無二の歌声と、ポップスはもちろん、エレクトロニカやハウスなど多彩なジャンルを取り入れたサウンド、そしてそのキュートさとセクシーさを兼ね揃えたビジュアルで今最も注目を集めているポップ・ガール。
8.Sia『1000 フォームズ・オブ・フィアー』
今年度グラミー賞でのパフォーマンスが話題に!リアーナ、ビヨンセ、ブリトニー・スピアーズ等に楽曲を提供してきたオーストラリア出身のシンガー・ソングライター、シーアの通算6枚目となるアルバム。リード・シングル「シャンデリア」などのポップ・ソングは必聴!プロデューサーには、長年のコラボレーターでもあるグレッグ・カースティンを起用。
9.Kimbra『ザ・ゴールデン・エコー』
オーストラリアを拠点に活動する女性アーティスト、キンブラの日本デビュー・アルバム。自身が10代の頃に影響を受けたマイケル・ジャクソン、マライア・キャリーなどのアーティストを並べながら、ポップなメロディーに独特なテンポとヒップホップのビートを乗せた挑戦的なサウンドのシングル「90s ミュージック」他を収録!
10.Grimes『ヴィジョンズ』
カナダの電子美女クレア・バウチャーことグライムスの4作目にして名門<4ad>への移籍作。エレクトロ、インダストリアルからk-popまでの影響を公言するだけあり、ゴシックでミステリアスなサウンド、東洋的な旋律に躍動的なリズム、そしてキュートな歌声が融合したドリーミーな内容。様々な音楽的要素を見事ポップに昇華してるという点でビョーク好きにもオススメ。
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