映画『新選組オブ・ザ・デッド』公開記念!日村勇紀(バナナマン)インタビュー
4月11日より公開の映画『新選組オブ・ザ・デッド』で主演の屑山下衆太郎を演じたバナナマン・日村勇紀さんにインタビューを敢行!
作品の見所や裏話、今後の俳優業に対する意気込みや好きな女性のタイプまで(?)たっぷりと語っていただきました。さらに抽選で直筆サイン入りチェキのプレゼント企画もあります!
―まず、映画の出演依頼がきた時はどういう状況でお話があったのですか?
楽屋だったかな、仕事の話もマネージャーから直接聞くんで、その時に「日村さん、映画やります」って。
―それを聞いた時の心境はいかがでしたか?
おお、映画か!って思って、「主役です」って言われて、えぇっ!っと。
―もしかしてドッキリじゃないかと思ったりはなかったですか?失礼を承知ですみません(笑)
ちょっとは思いましたけど(笑)話聞いてるうちに徐々にやるんだなぁって。
笑っちゃった方がおもしろいですよね。役名が面白いから。屑山下衆太郎って(笑)
―ではその時に役名を聞いて台本をもらったのですか?
そのときに全部聞きました。台本ももらって。
―映画の主演は今回が初めてですか?
長編は初めてですね。
―ご両親にご報告されたりはしましたか?
俺ね。直接言ってないかもしれないですね。
うちの親ね、俺らのラジオとか俺が出てる番組とかは勝手にチェックしてくれてるんですよね(笑)
だから直接言ってないかも。
でも知ってますね(笑)
―ご両親きっと喜んでくれてるんじゃないですか?
そりゃ喜んでくれてるでしょう。映画で主演やったらね。いっちょまえですよ。
―設楽さんやプライベートで仲の良いケンコバさんには報告や演技の相談などされたりは?
設楽さんには俺からってか、マネージャーから言ってますね。
ケンコバさんには全然言ってないし、そういう話をケンコバさんとはしたことがない(笑)
これに関してはまだ誰にも言ってないんですよね。これからまぁ取材とかあったんで、言っていこうとは思いますけど。うん、確かに演技プランとか聞けばよかったですね。まったくその発想なかったなぁー。
―出演依頼があってから撮影までの準備期間や撮影期間はどれくらいでしたか?
話を聞いたのが2014年の頭くらいで、撮影したのが2014年の4月下旬から5月にかけてだったんですけど、あっという間でしたね。
他の仕事もあったんで、3日間しか撮影に参加できないというスケジュールで組んでもらいました。他の人はもっと撮影やってますけど。
俺のいないところは先に全部撮っておいてもらって、ラスト3日間に入るっていう感じでした。
―台本を覚えるのは大変でしたか?
これが、新選組の剣士の役がゾンビになるっていう内容なので、比較的ゾンビの部分が長いんですよね。
だからお話の大半がゾンビだと、そんなにセリフがないんですね(笑)
人間の部分が前半で終わるんで、そんなにセリフを覚えるのに苦労は正直無かったです。
―時代劇ということで、所作や剣の楯などを事前に習ったりということはありましたか?
剣士なんですけど、役柄すごく弱くて、ハッタリばかり言う奴なんで、刀で戦うシーンもないですからね、習ってないです(笑)
でも、一瞬刀抜くところがあるんで、さやから刀を抜くのはやっぱりやり方があるんですよね。
あとクライマックスのシーンもやり方があるのでそういった時は直前でプロの方に教えてもらいながら撮影しました。
―時代劇に加えて”ゾンビ”ということですが、日村さんはゾンビ映画はお好きですか?
俺は正直苦手ですね。ホラーが苦手ですね。
―では、そんなゾンビ役をやってみての感想は?
ゾンビになるのは、嬉しかったですよ(笑) 嬉しいっていうのも変だけど楽しいですよ。単純にね。
ゾンビになったりとかそれを映画でやっちゃうのとかは、やっぱりこういう世界にいないとできないことだし。そういう部分では面白いですね。ゾンビ自体はそんなに好きではないけど(笑)
―具体的な役作りや演技指導はありましたか?
正直言うと、<ゾンビっていうのはこういうものだからこういう気持ちで挑みました>とか、<新選組というのはこういうものだから>とか言いたいんですけど、ないんですよね。と言うのも、監督がすごい俺にあててくれてたんですよね。この役自体を。日村さんがこうやるっていう風にあててくれたので、役作りをしなくても比較的やれちゃいました。「日村さん通りやってください」って言われていたのでね。
―渡辺監督とは以前から面識はあったのですか?
7、8年前の監督の作品で映画『キャプテントリオ』に出てるんです。今回はそれ以来なんですけど。
監督が新選組とゾンビを混ぜたのをやりたいってなったときに、俺の事を思い付いたらしんですよね。
―最初は侍を鼻にかけたような役どころでもありましたが、最後のクライマックスではとてもかっこいい侍を演じられていましたね。あのシーンについては?
あれもね。ありがたい話で、3日間の撮影しかやれてないんですけども俺のシーンは頭から順番に撮ってるんですね。
いきなりゾンビとか、いきなりエンディングとかじゃなくて、頭から順々にやってくれて、徐々にゾンビになっていくし、最後にラストカットのシーンをやれたので、最後はこれでほんとに終わりかっていう気持ちでしたね。
―渡辺監督がここに力いれてるなと感じられたところはありましたか?
監督はここにというか、全部に力入ってますね。物腰の柔らかい感じなんですけど、これに関してはもう「みつけた!」っていう気持ちがすごいんですって。新選組とゾンビの映画っていうのが。
だから、頭から最後まで監督は楽しそうにやってましたね。
―なぜ、ゾンビと新選組が結び付いたのでしょうか?
そもそも今回、日本で公開されますけど、海外から上映していくっていうのがあったんですよ。
オーストラリアの映画祭にはすでに行ったんですけども。
外国の人が好きでしょ、侍とゾンビって。日本の人も好きでしょうけど、外国の人よりそこまで強くなにかってものがないと思うんですよね。女の子が、ゾンビメイクしてるの流行ってますし。侍ってのも日本の男が嫌いじゃないとは思うけど、好きな人は好きだけど、外国の人はそこがもう一個エンターテイメントとして、近づいているものだから、それを両方混ぜちゃえっていうのがあったんで、そこですね。
―外国のお客さんから特に評判のよかったシーンはありますか?
俺がゾンビに噛まれるシーンとか。
噛まれたあとにずっと「いたいいたいいたい」とか言ってるシーンとか、これがね。
そもそもが俺が思ってたよりも監督がちょっとコメディエッセンスを入れてほしいっていう注文があったんですよ。日本のコントっぽくじゃないけども、お笑いな感じにしたいっていうのがあって、あっそうだったんだと思ってやったんですけど、初めて見るのがオーストラリアだったんで、俺。オーストラリアのお客さんがどう反応するかなんてわからないじゃないですか、実際。
それが結構ウケてる笑ってるっていう情報が入ってきたんで、あ、ウケてんだって。
―笑いの感覚で日本人と通じる部分があったんですね(笑)
そうそう。だから、よかったと思って。
―日村さんのお気に入りのシーンは?
全部好きなんですけども。うーん。
もちろん屑山下衆太郎としてはったりかまして格好つけてるところも好きなんですけど、結構好きなのは、俺がゾンビになっちゃって、あぶないからって俺を牢屋にぶちこむシーン。
みんなが押し込むっていうシーンで俺が入りたくねぇーって暴れるシーンがあるんですけど、
最初リハでやったら段取りくさいなと思ったんで、俺本気で入らないようにするから皆さんも本気で俺の事をぶち込んでくださいって監督に言ったら、それでやりましょうってなってやったので、だからあれ結構本気でやってるですよね(笑)本気だとやっぱね。なんか出てくるんですよ。
「もう入ってくれ」とか「わかったから、もう」みたいなセリフ上絶対言わないだろうなっていう本気の感じが。
本気だから、それがセリフとしていきてるかはわかんないですけど。この映画、のちにアフレコしてるんですよね。全部セリフを。だから、それがいきてるかわかんないけど、あのときはね。
―じゃあそのシーンの撮影は結構長い時間アドリブで?
ずっーとやってました(笑)俺入んないって(笑)入んないようにしようと思えば入んないことにできるから。
最初はね。「なんとかなんとか入れ!」バーンって入ってたんですけど、いや。そんなわけねぇーだろって思って(笑)もうちょっと入んないようにします。俺本気で入りませんからねって言ってやったのは印象的でおもしろかったですね。
―他にも全体的にアドリブでやられてたんですか?
アドリブというか、例えば「いてぇーなーいえてぇーなー。これダメかもしんねぇーなー。もうダメだー。」って言うのって、こんなこと、時代劇でこんな口調がないじゃないですか(笑)でもこれを結構、むしろそんな感じでやってください。って言われて。なので「頭いてぇーな、俺ダメだなー、もうむりだなー」みたいなこういうのを永遠と回してるんですよ。
―ずっと「やばいなぁー」って言っているシーンありましたね(笑)
ずっとカットかかるまでやってると、やっぱ面白くなってくるですよね。長いから。で、こっちもやめないから(笑)だから、変な言葉遣いとかアドリブは多いですね。
―屑山下衆太郎のテーマソングみたいなのがありましたが日村さんのオリジナルですか?
監督に「日村さんここちょっと良き感じで歌ってください」って言われて現場で歌いました。
良き感じで歌って、でも結局のちにアフレコするんすよ(笑)
そのアフレコの時はね監督がばっちり歌詞を用意していて、あーこれになったのか(笑)って。で、それを歌いましたね。
―曲も監督ですか?
監督が曲を用意して、編曲を僕といいう感じですかね。
―渡辺監督は出演もされていましたね。
そうなんです。監督もおっしゃってましたけど、最終的に坂本龍馬どうしょうか。ってなった時に、色々やっぱいろんな役者を考えたらしいんですけど、自分が近いなってやっぱ思ったらしいですね。
―他の共演者の方の印象や雰囲気はどうでしたか?
もうね。僕が入ったときは何日も撮影されてたんで、仲良くなってたところに僕いった感じだったんですけど、
だから、初めてお会いする方たちばかりだったので、最初は緊張しましたけどね。役者じゃない他のジャンルの方もいましたし、面白かったです。僕よりもみんな年齢も若いし、とりあえず仲良くなりたいから、撮影中あんまりお話ができなかったんですよね。俺が一人でいるシーンが多かったので、なかなか休みがないんすよ。ぶっ通しで俺なんで。だから、1日目が終わったあとに、とりあえず監督にお願いして、すいませんけど、みんなで飯食わしてください。そこでお話したいですっていって。夜中にねラーメン屋があいてたんでそこに食べに行ってお酒飲みながら、ラーメン食べて「こんなことあったんですか俺がくるまえまでは」など話してちょっと仲良くなって、みたいなことはありました。
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