映画『飛べないコトリとメリーゴーランド』、岡野真也&チャラン・ポ・ランタンインタビュー
映画『飛べないコトリとメリーゴーランド』主演の岡野真也、音楽担当のチャラン・ポ・ランタンにインタビュー!
初主演、初演技、初劇中音楽などなど盛りだくさんでお話をお伺いしてきました!座談会のようなインタビューになりました!
担当『まず、オファーのきっかけなどを教えてください。』
チャラン・ポ・ランタン 小春(以下小春)『私たちの所属事務所・SMAが映画を制作するというプロジェクトなんだけど、その栄えある第一弾であるこの映画の主題歌・劇中曲、そして演技の役割までチャランポに用意してくれてたんですよ!モノ好きなプロデューサーさんが!映画主題歌も演技も初めてのこんな私たちがまさかの大抜擢(笑)。』
担当『映画の主題歌も出演も初めてですか?』
チャラン・ポ・ランタン もも(以下もも)『初めてです。チャランポでの演技も初めてです。ちょい役だと思っていたら…』
小春『結構でてる!ページめくってもめくっても自分がいる!』
担当『演技してみてどうでしたか?』
小春『歌詞覚えるのとは違うよな~。ライブとも違うし』
もも『根本的に違うので新鮮ですね。私は歌を歌う時に歌詞を届けたいと思って歌っているので、今回、演技でも無意識に台詞を伝えようとしていて、マネージャーに「抑えた方がいい」と。日常感がないのかな…(笑)』
小春『なんか嘘くさくなる感じがね。難しいなと。』
担当『実は2人がOL役として出演していることにまったく気づきませんでした!舞台挨拶のトークで気づきました!』
チャラン・ポ・ランタンがイエーイと歓声!
もも『それはよかったです!私たちのファンじゃない人とか(ライブなどを)見たことがない人の感想が気になっていたので。不安しかなかったです。』
小春『普通の会社にあんな前髪短いやついないよ(笑)』
担当『ほんとに気づかなかったんです…!
岡野さんはチャラン・ポ・ランタンとの共演はどうでしたか?』
岡野真也(以下岡野)『学ぶことが多かったです。アーティストなので、お2人は出しすぎたとか色々ありますけど(笑)、お2人のエネルギーがやっぱり役者さんにはないものなので、すごい刺激的ですし、(お2人から)もらうものに素直に反応できたのでおもしろかったです。』
担当『夢のシーンは台詞が女子会トークのような感じでしたが?』
もも『あのシーンは設定はあったんですが、台詞が具体的にあった訳ではないんですよ。』
小春『例えば、最後の“携帯なんて捨てちゃいな”という歌いだしだけしか決まってなかったので、私たちの会話であのシーンは長さを雰囲気も決まった感じです。話が終わるまでカメラで撮っているって感じでした。』
もも『もうちょっと短めにとか言われましたけどね(笑)』
小春『だから、あのシーンは台詞がすべて自然だよね。』
担当『全て3人で決められたんですか?』
岡野『そうですね。何回か打ち合わせして、じゃあ撮ろう!!みたいな(笑)』
もも『そのまんまな感じでーみたいな(笑)』
小春『何度かね、見ているスタッフさんが笑っちゃってね(笑)笑い声が入ってNGになって、今のおもしろかったのにーって事があったり。』
岡野『そのあと撮ったら、空気読みあっちゃってうまくいかなかったり(笑)』
もも『女同士、のびのびやってましたね(笑)』
3人とも笑い
担当『他の共演者でアンジャッシュ児嶋さんとの共演はどうでしたか?』
岡野『気さくな方でした。1日だけの撮影で、ご挨拶を撮影前に1回しただけだったんですけど。当日いったら、もう叔父さんとして迎えてくれて、じゃあ私もコトリとして、自然に向き合えた。全部受け入れてくれたので、ほんとにありがたかったです。』
担当『2人のシーンが自然でよかったなーと。』
岡野『私も一番リラックスしてるシーンだと思います。』
担当『あの空間も素敵でしたよね。』
岡野『実際のあるお店で、お酒も飲めるいい空間で、本の品揃えもすごく良くて、スタッフさんは本を買って帰ってました!』
担当『主題歌も素敵ですが、どういう風に作られたのですか?』
小春『脚本を読みながら、妄想の世界に入っちゃう女の子というだいたいの設定があったので、それを曲にしたいなと思ったら、結構長くなっちゃったみたいな(笑)今まで作った曲の中で一番長い。』
もも『私たちの曲、結構短いのが多いからね。劇中の曲は、舞台挨拶でも言っていたけど、小春さんがいれたんです。』
担当『舞台挨拶でも譜面がないと言ってましたよね?』
小春『ここにこういうのを流そうかなという、デモは送ったんですけど、音が入るとダメなので、レコーディングスタジオの外からガラス越しでDVDプレイヤーで再生してもらった本編を見ながら、演奏して曲の長さを決めたり、曲の雰囲気を決たかな。』
担当『衣装も素敵ですよね!』
もも『衣装はお母さんが作ってくれていて、アシスタントでおばあちゃんが。この衣装は元々あったもので、ライブで着てました。』
小春『ももの分しかしかなくて、今回の撮影に合わせて小春の分を作ってもらいました。』
担当『岡野さんの衣装は?』
岡野『私のは違うんですが、私のヘアアクセサリーはその場でメイクさんが作ってくれたんです。ペットボトルで。』
担当『すごいですね!セットもすごい素敵ですよね。』
もも『あのセットはSMAの事務所の会議室に作ってましたね。』
岡野『1週間くらいかかってましたね。』
小春『不思議な世界観を出すためにスモークたいてたんだよね。そしたら、会議室なんで“火事です!避難してください”ってアナウンス流れちゃって、やばいやばいって(笑)
担当『ハプニングですね。それは(笑)
チャラン・ポ・ランタンのお2人は今後も演技どうですか?』
もも『興味はあります!できるかどうかわからないですけど。』
担当『どんな役をやってみたいとかありますか?』
もも『今回のOL役はいかにうざく思われようかなと、楽しく演じれたので(笑)今回のような役なら、如何様にも(笑)』
小春『ゴールデン街でママをやっているのでBarのママとか。』
もも『ほんと気づかなかったと言ってもらえてよかった。今回のお話をいただけてほんとによかったです。見てる人がコトリちゃんを応援したくなるような話なので、そこでね。少しでも邪魔できてたら(笑)』
担当『岡野さんは挑戦したい役どころなどありますか?』
岡野『ずっと言ってるんですけど、悪役を。悪い女やりたいです。』
小春『じゃあ3人で悪い女やろう!』
もも岡野(笑)
担当『お気に入りのシーンなどありますか?』
もも『オフィスでコトリちゃんがてんてこ舞いになるシーンですね。長いシーンでみんながテンポよく出てくるシーンなので何回も撮り直したりしたので、個人的には楽しかったです。』
岡野『屋上のシーンですね。寒くて、そういうときって人間って素が出てくる(笑)そこが画面を通して見たときに愛せるなっていう人間に屋上のシーンは思ったので、今素が出てるんだなって見てもらえたら面白いかもです。』
もも『ぽかぽかしてるように見えましたけどね?』
岡野『ほんとですか?』
小春『ここも頑張ったんだぜ。っていうところで、最後の絵本は私が書いたんだよ!』
担当『そうなんですか!!びっくり!』
小春『表紙も中も私が書いたの。』
岡野『えーそうなんだ!』
小春『仕掛けは小道具さんが作ってくれたんだけど、絵は私なんで、もしよかったら、そこまで見てくれると!』
もも『絵本のタイトル、飛べないコトリって書いてあるんですけど、この映画のタイトルがメリーゴーランド(仮)だったんですけど。飛べないコトリって小春さんが勝手にね。』
小春『絵本タイトルに指定がなかったんで『とべないことり』って書いたんだよ。ダメだったら修正されて返ってくるかなと思ってたら修正されずにタイトルに(笑)』
岡野『すごい!!初めて聞いた!』
小春『絵本がキーマンみたいになってくれてよかったな。』
担当『最後にみどころなどを。』
もも『チャラン・ポ・ランタンを知らない人がどういう感想がでてくるのか、興味がありますね。』
小春『女心をわからない男の人に見てほしい。何ヵ所かわからないところをあるかもしれないけど、こうなんだよ。って伝えたい(笑)』
岡野『作品のイメージがファンタジーな雰囲気ですが、身近にあるお話なので、見に来てくれる方も日常の延長線上でふらっと楽しんでもらえるのが一番この作品を味わえると思います。』
以上、楽しく座談会のようになりましたが、短い時間でしたが、チャラン・ポ・ランタンの小春さん、ももさん、岡野さんインタビューありがとうございました!
【担当こぼれ話】
実は3人に本作に出演している男性キャラクターで好きなタイプを聞いてみました。
島崎江波(成田 凌)、比嘉のぼる(渡辺佑太朗)、叔父さん(アンジャッシュ児嶋)の3役の中で選んでもらう事に。
岡野『叔父さんかな。好きなことやって、毎日楽しんで、それを自分だと思えるところがいいですね。』
もも『のぼるくんですかね。悪い人じゃないのはわかるから。一生懸命コトリちゃんを助けようとしているところがいい人かな。』
小春『普通に考えたら江波くんみたいな夢を追いかけるタイプが好きなんだけどね。今までうまくいかなかったけどね…。』
もも『普通に考えたらってあなたの好きなタイプは絶対そう。うまくいくかはとりあえずおいとこう(笑)絶対そうだと思う。』
小春『そうなんだよなー(苦笑)』
もも『絶対江波くん!!(笑)』
と見事に3人ともタイプがわかれました。この瞬間はほんとに女子会トークのようになって楽しかったです。
やってみたい役どころの話でチャラン・ポ・ランタンのマネージャーさん『今いくよ・くるよの伝記とかあったら』という一言に大盛り上がりも!
すごく楽しい時間でした。ありがとうございました。
Text:Naomi Jomori
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