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私の「ディープ・レゲエ×アナログ」(新宿店)

耳で聴くんじゃない。ベースとドラムを全身で浴びるのが正しい取り扱い方。ストリーミングでもCDでも味わうことが出来ない、アナログレコードで鳴らすディープなレゲエ・ダブは格別。贅沢。 それにしても今の時代、レゲエのアナログレコードの質が高くなっていて嬉しい限り。 (音質がとてつもなく良い!盤が反っていない笑、センターラベルが雑にプリントされていない笑)

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新宿店/AOKI
店長

 

Augustus Pablo『King Tubby Meets Rockers Uptown <限定盤>(LP)』

キング・タビーで1枚。オーガスタス・パブロで1枚。と言われたら真っ先にこの盤にたどり着く。A面①「Keep On Dubbing」は、私の中では今でもダブのスタンダード、色んなダブを聴く際には「Keep On Dubbing」よりもリヴァーヴが凄いな。とか、音数が少ないな。とかの判断基準になっている名ダブ。オーガスタス・パブロのメロディカとダブの相性はジャマイカでないと生まれなかった奇跡なので、まだ未聴の方はぜひこれを機に!


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Bitty McLean/Sly & Robbie『Love Restart(LP)』

スライ&ロビーが奏でる80'sのTAXIレーベルを思い出させてくれるヘビー級のドラム&ベースと、ビティー・マクリーンの美声の組み合わせが溜まらない作品。しかも全曲ディスコスタイル(※)ときた!A面①「TAKE MY HEART」はラヴァーズ・ロック的なほっこりチューンで本作のハイライト。B面⑥「WAR IS OVER」はマイナー系ミリタント・ビートが炸裂、後半のダブがひたすらディープ、この1曲だけで買い。 ※ディスコスタイル=ヴォーカル曲の後半がダブ・ミックスになる形態の事


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Bunny Wailer『Protest(LP)』

ウェイラーズの3人の中でボブ・マーリィー、ピーター・トッシュと比較したら地味な存在と思われがちであるが、実はバニーが一番どす黒くてディープだと思う。1stアルバムとなる「Blackheart Man」と迷った挙句、2ndのこちらをセレクト。そして演奏陣はベースがロビー・シェイクスピア、ドラムがリロイ・ホースマウスという鉄板。A面②のウェイラーズ代表曲カバー「Get Up, Stand Up」は、数あるカバーの中でも抜群にディープ。オリジナルを超えています(笑)。レゲエの枠のみならず、レア・グルーヴとしてもオススメしたい!*180g重量盤。


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DUBFORCE『DUBFORCE <限定盤>(店舗限定/LP)』

日本産ダブ名盤がアナログ化。屋敷豪太、Dub Master X、そして、いとうせいこうがポエトリー・リーディングを聴かせるというとんでもない作品。A面②「DUB FIRE」は、アスワドの名曲ダブを下敷きにした鬼キラー・チューン。さらにはB面①「Tokyo Dub」は、Dub Master XとYOUの名ラバーズ・ロック「TOKYO LUV STORY」をDUBFORCEがカバー、泣きメロと強烈な音とのコントラストが心地よい名曲。


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Jah Cure『Royal Soldier(LP)』

“神の声”を持つ男JAH CUREが、2019年に自身のプロデュースによりリリースした超大作と断言できる改作。彼しか唄えない高音域のシャウトは健在、70年代に活躍したレジェンドであるジョセフ・ヒル、ジェイコブ・ミラーなど独特の唱法を持ち合わせたアーティストと肩を並べる域に到達したと思う。また、ゆったりしたワン・ドロップの生音リディムは、ルーツ・ロック・レゲエの極み、瞑想しながらひたすら「浸れる」アルバム。


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Jah9『Note To Self(LP)』

女性が活躍しずらい?ジャマイカン・ミュージックシーン。そんな中、ここ数年で一気に頭角を現したのがJAH9。そして2019年にリリースされた本作を持ってして、現代のルーツ・ロック・レゲエの象徴になったと思う。クロニクスとのA面③「Note To Self (Okay)」を筆頭に素晴らしい楽曲ばかりで占められたクラシック的な作品。ボブ・マーリィー~ローリン・ヒル~アレステッド・ディベロプメントの系譜で語られるべきワールドワイドなアーティストだと思う。


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James Blake『James Blake(LP)』

レゲエではないけど。 アナログで鳴らした際、最もベース音のすごさが伝わってくるのが本作。テン年代を代表する作品と評される超名盤につき、お持ちの方も多いと思うが、ここはぜひアナログで買いなおして欲しい!まるで深海で鳴り響いているかのようなズブズブのベースラインは、不思議なことにアナログで鳴らすと丸みを帯びるため、全身で浴びる際にはアナログの方が心地よく酔うことができる。 最後に。家が“地響き”状態になるので、音量には要注意を。


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Keith Hudson『Flesh Of My Skin: Blood Of My Blood(LP)』

スピリチュアルな独特すぎる世界観を持っているキース・ハドソンの74年にリリースされた作品。今回が2回目の再発。基本的にはキースのしゃがれ声による絶妙にヘタウマなボーカルアルバムなのだが、バックからはカウント・オジーによる摩訶不思議なナイヤビンギがな鳴り響いており、これぞディープ!の一言(ジャケットも笑)。色々ぶっとんでいて、入り込んだら脱出不可能。


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Linval Thompson『I Love Marijuana(LP)』

キング・タビーの弟子である、プリンス・ジャミーの強烈なダブが堪能できるリンヴァル・トンプソン78年リリースの作品が180gの重量盤で再発。A面①「I Love Marijuana」は代表曲、ねちっこい独特の唱法はガンジャチューンとの相性がばっちり。そしてハイライトは「I Love Marijuana」のダブ・バージョンとなるB面⑥「Jamaican Colley (Version)」、スネアにかけられたリヴァーヴによる強烈なドンシャリ具合は、私の知る限り本曲がNo.1!


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Massive Attack/Mad Professor『Massive Attack v Mad Professor Part II (Mezzanine Remix Tapes 98) <Pink Vinyl>(INTL/LP)』

1998年にリリースされたマッシブ・アタックのサード・アルバム『Mezzanine』にダブ・アルバムが存在していたっ!!!もちろんマッド教授が手掛けている。2ndアルバム『PROTECTION』よりロック色が濃く、攻撃的となったマッシヴ・アタックのサウンドを教授が永遠ループ的なエコーをかけまくったダブに仕上げているので、グワングワンってなります(笑)。名曲であるA面④「Teardrop」のダブがやっぱりハイライト。


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レビュー担当者

新宿店/AOKI
店長

タグ : タワレコ名盤セレクション

掲載: 2020年05月25日 00:00

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