【追悼】ピアニスト イングリット・ヘブラー 93歳
2023年5月14日、「モーツァルトの女王」とも称されたオーストリアのピアニスト、イングリット・ヘブラーが亡くなりました。93歳でした。ヘブラーは1929年6月20日、ポーランド人の両親のもとウィーンに生まれ、ザルツブルクで学んだ後、ジュネーヴではニキタ・マガロフ、パリではマルグリット・ロンという両大家のもとで研鑽を積み、1954年にはミュンヘン国際コンクールで優勝。その後は世界的な演奏活動を行い、1966年に初来日。演奏会やレコード、CDで長く親しまれました。
ここに謹んで哀悼の意を表し、ご冥福を心からお祈り申し上げます。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
イングリット・ヘブラーのCD タワーレコード限定盤
ヘブラーが1960~70年代にアナログ・ステレオ録音した名盤がタワーレコード限定盤で8タイトルCD化されています。いずれもLP時代に日本でも発売され、親しまれてきたものばかりです。
日本コロムビアへのデジタル録音
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集(2度目の録音)
1986、1991年にデジタル録音された5枚組のソナタ全集です。 「モーツァルトの女王」の金字塔の一つで、フィリップスへの旧録音(上掲)ともどもヘブラーの代表的名盤として知られています。
フィリップス録音全集(58枚組)
1953~82年録音。長くフィリップス・レーベル専属だったヘブラーのフィリップスへの全録音を初集成したBOX。96ページのブックレットには新規ライナーノーツ(英語・フランス語・ドイツ語)と貴重な写真が掲載されています。オリジナル・ジャケット仕様。限定盤。