【千円生活】リトル・バーリー<バーリー・カドガン(Vo,G)>が選ぶ10枚
英ロンドンの新世代ロックンロール・バンド、リトル・バーリー完全復活!4年振りとなる3枚目のアルバムと真のロックンロール魂を引っ提げ、再び表舞台へと帰還!
05年、『ウィー・アー・リトル・バーリー』でデビューし、日英で瞬く間にスターダムに駆け上がった彼ら。サマソニ'05では入場規制となり、サマソニ'06年にはビーチ&アクア・ステージのトリを務める。その後、フロントマンのバーリーは、モリッシーのギタリスト兼ソングライターを始め、プライマル・スクリームのギタリストとして世界各国を回り、ポール・ウェラーのアルバムに2曲でゲスト参加。さらにはケミカル・ブラ ザーズや、スピリチュアライズドのレコーディングにも参加するなど、まさに最も引っ張りだこなギタリストの1人として大活躍。
英国が誇るプログレッシヴ・ロックバンド“イエス”の伝説的ギタリスト、スティーヴ・ハウの実息ヴァージル・ハウを新ドラマーに迎えた、4年振りのアルバム。バンドと共に作品をプロデュースしたのは、彼らのデビュー・アルバムを手掛けた超敏腕エドウィン・コリンズ(今作収録の「Money in Paper」「Twisted Little Blades」でもバッキング・ヴォーカルで参加!)。この最強タッグが、ライブ感に満ち溢れ、極限まで無駄を削ぎ落とした究極のグルーヴを生みだしている。
【バイオグラフィー】
バーリー・カドガン(Vo,G)、ルイス・ワートン(B)、ヴァージル・ハウ(Dr)の3人組英ロックバンド。英ノッティンガムで結成し、'05年の デビュー作『ウィー・アー・リトル・バーリー』は爆発的セールスを記録。サマソニ'05で入場規制がかかる。
'06年に2作目『スタンド・ユア・グラ ウンド』を発表。サマソニ'06のビーチ&アクア・ステージでトリを務めた。
バーリーはプライマル・スクリームのギタリストとしても活動。
ヴォーカル&ギターのバーリー・カドガンが選ぶ10枚
リトル・バーリーの音楽的ルーツや、音楽に対する、真摯な姿勢や愛情が伝わってくる本気セレクション!前回来日時に選盤して頂いた、ホカホカのセレクションです!本人コメントも必読です!!是非更なる音楽探求へご活用してください!
ブルースの先駆者、Muddy Watersは、歴史上最もはやく、ギターやベース、ドラムといった電子楽器をフルで使ったバンドとプレイしたアーティストの1人なんだ。このアルバムは、ロック・ミュージックの最初の波を生み出したバンドにも影響を与えてる。ザ・ローリング・ストーンズなんて、彼の曲をバンド名にしたくらいさ。今聞いても本当にエキサイティングなアルバムだよ。どうしたら50年前にこんなすごい音が鳴らせたって言うんだい?!
Paris Olympia Theatreで1967年にレコーディングされたライブ盤。Booker TやThe MG'sといった素晴らしいアーティストを従えてのライブだったんだ。ライブ・アルバムは、まさしくこうあるべきなんだ。生々しくて、エキサイティングでエモーショナル。残念なことに、これはOtis生存中にリリースされた最後のアルバムでもあるのさ。
Mississippi John Hurtがどこか違う時間に連れて行ってくれるのが好きなんだ。彼が歌詞で表現するテーマがより激しくなる一方、ソフトな歌い方やメロディックなフィンガースタイルのギターが美しいのも良いよね。彼の曲は聴いた感じよりもシンプルに作られているんだけど、何年経っても俺は1曲も弾けないんだよね。
最初に彼についての映画を見た時のことを思いだすよ。映画に出てくる歌手達の表情が訴えるその種の感情ってのは、今まで見たことがない。彼のスラ イド・ギターのスタイルは並はずれて激しいと思う。曲や感情に乗っ取られたかのようなアーティスト。この作品は、1940年代に録音された初期の音源で「Walkin Blues」や「Preachin The Blues」、「Jinx Blues」といった素晴らしい楽曲のオリジナル・カットが収録されてるんだ。
BB Kingは、俺がギターを手に取るキッカケになったアーティスト。彼とChuck Berryがギブソン・ギターを持ってるのを見て、「俺の欲しいギターはこれだ!」ってね。彼、本当にギターが話をしているように弾くんだ。そんな人が他にもいるなんて話は聞いたことないよね。彼はブルースを歌っているけど、オーディエンスが楽しく過ごしてるみたいに聞こえてくるのさ。
最後にこのアルバムを聞いたのは、この前の日曜(2010年12月12日)、日本からイギリスに戻る飛行機の中。その時、彼がオーディエンスと一体になっていくのにすごく驚 いたんだ。彼はステージに立って、オーディエンスが何を感じて、どう彼の音楽を聞いているかを理解していたし、ファンも曲を理解して、お互い通じ 合っていたんだ―大半の人は下手なパフォーマンスをやって生きてステージを降りられないっていう時代にだよ。それから、折々、彼のバンドには俺のもう1人のギター・ヒーローCarl Perkinsや、Johnnyのソウル・メイトJune Carterも参加していたんだ。
Ike And Tinaは、俺の60~70年代のフェイヴァリット・アーティスト。Tinaはお気に入りの女性シンガーで、音楽をセクシーに鳴らすのが上手いんだ。一方Ikeは、プロダクションやギタープレイですごくファンキーな音楽をつくりだす。彼らのオリジナル曲も素晴らしいけど、他のアーティストのカバーでも彼らはKing&Queenなんだ。そういや、Marc Bolanがギターやってたって聞いたけど、これってホント?
これまで多くを語られてきたこの男について、僕がこれ以上言えることは何もないよ。彼は、誰とも違うように歌い、誰にも似ていないプレイし、他で もない彼だけの曲を書く。美しさや激しさについて歌いながら、彼がどうやって1本のギターから何本もギターを使っているような音を作り出している か分からなかったよ。多分、彼はロックン・ロールが生まれる20年も前に、そのリズムを発明してたのかもね。
Slyの作品からは『Riot』も選ばなきゃだめだな。これは、時の変化や彼個人の混乱やドラッグについてを映し出した作品。全体的にサウンドはよりダークに、歌詞もよりシニカルで残酷なまでに正直に書かれてる。でも、彼はそれでもなお音楽を進化させている。ドラムマシーンやリズムのシンコペーションを真っ先に取り入れ、全てのパートを別々にレコーディングしてオーヴァーダビングさせたんだ。しかも、これらの作業の大半をたった一人でこなしたのさ。
惜しくも、現在千円生活の対象商品からは外れてしまい、現在は対象外のタイトル
Slyは天才さ―このアルバムで、彼は初期のルーツであるゴスペルやR&Bにサイケデリアやファンクをミックスさせ、次の10年の青写真をつくりだしたのさ。ちなみに、俺にとってのハイライトは、リフがへヴィなファンク・チューンの「Sing A Simple Song」。
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