ヴラディスラフ・ディレイ新プロジェクトは瞑想的なジャズ・アンサンブル
モーリッツ・フォン・ オズワルド・トリオにも参加するヴラディスラフ・ディレイの新プロジェクト=ヴラディスラフ・ディレイ・カルテットが<Honest Jons>から、デビュー・アルバムをリリース。
アンビエント・ダブの優れた建築家たちによるエレクトロ=アコースティック・アンサンブルとして、モーリッツ・フォン・ オズワルド・トリオの延長線上に位置づけたくはなるが、こちらはよりディレイ自身のやりたい音楽を具現化したプロジェクト。旧ユーゴ・ベオグラードの元ラジオ局のスタジオを使ってレコーディングされた本作は、アコースティックでアンビエントなジャズを基調としながらも、ノイズやブラックメタルのドローン要素をも感じさせる、新しく自由な音で溢れている。ライヴ録音した演奏を、非常に緻密なポスト・プロダクションを施すことによって、瞑想的でサイケデリックな音響に仕上がっており、繊細なサウンド・デザインはさすが。エレクトロニカ、ミニマル・ダブ、アンビエント・ファンにもオススメ!
【Moritz Von Oswald Trio】
モーリッツ・フォン・オズワルド(ベーシック・チャンネル, リズム&サウンド)、マックス・ローダーバウアー(サン・エレクトリック, NSI)、ヴラディスラフ・ディレイ(LUOMO, Uusitalo)という、ベルリン・アンダーグラウンド三巨頭が一堂に会した奇跡のスーパーグループ、MvOTのセカンド・アルバム。