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「黒い」サンバの真髄!シャンゴー・ダ・マンゲイラの70年代名盤が世界初CD化

Xango Da Mangueira

シャンゴー・ダ・マンゲイラ=リオ・デ・ジャネイロのエスコーラ・ジ・サンバ最古参チーム「マンゲイラ」を、カルトーラに代わり牽引した伝説のサンビスタ。70年代に残した名盤が一挙4タイトル世界初CD化。アフロ・ルーツに帰依する本物の「黒い」サンバの真髄が詰まったいずれも傑作!

 

1972年に旧コパカバーナからリリースされた、御年49歳にして初となるリーダー作。アフロ・ルーツ・サンバがブラジル音楽界で市民権を得るべくしてリリースされた1枚は、「パルチード・アルトの王様」と銘打たれた入魂のアルバム。カーニバル仕込の野太い声で、サンバの奥深さを体現。朋友のサンビスタであるジョルジ・ザガイアが3曲で合いの手を加えている。

 

カンデイア、パルチード・エン・シンコ、ベッチ・カルヴァーリョ、エルザ・ソアーレスなどルーツ系サンバの名作を輩出した名門タペカールに移籍してリリースした1975年作。マンゲイラの象徴的存在として君臨した時代の誇り高きサンバが存分に味わえる名盤。エスコーラの枠を超えた共作者と作り上げた1曲毎に、魂が込められている。斜に構えた面立ちも印象的。

 

1978年リリースのタペカールからの2作目。サンビスタとしての円熟度は頂点を極め、シャンゴーが脈々と培ってきたサンバのすべてが表出された逸品。自らもパルチード・アルト・グループを率いる名手ホッキ・ド・プラが提供したオープニングに始まり、同じくパルチード・アルトの聖人と謳われるニウトン・カンポリーノと共作した2曲を含む、キャリア中でのサンバ濃度は最も濃い作品と目されている。

 

結果的に遺作となった1982年タペカール・オリジナル。パルチード・アルトをはじめ、ジョンゴ、サンバ・ヂ・ホーダといったアフロ・ルーツ・サンバ、そしてブレイキングが絶妙なアクセントを生む洒脱なサンバ・ヂ・ブレッキなど、あらゆる角度からサンバに、そして自らを育て上げたマンゲイラと対峙した、プロ・サンビスタ、シャンゴーの集大成。

 

Xango Da Mangueira(シャンゴー・ダ・マンゲイラ)

オリヴェリオ・フェレイラ、通称シャンゴー「=雷神」(1923-2009)。文字通り、リオのエスコーラ・ヂ・サンバにおける別格の古参チーム「マンゲイラ」に所属した伝説の偉人である。1939年にマンゲイラに加わり作曲家として頭角を現し、50年代には、プシャドール・ド・サンバ(カーニバル・エンヘードにおけるメイン・ヴォーカル)に抜擢される。そして、創設者であるカルトーラが、チームとの確執からマンゲイラを離れた70年代に、代わってまとめ上げたカリスマ的リーダーがシャンゴーその人。その生涯をサンバ普及に捧げた偉大な存在として、チームを超えて敬愛を集める名士である。作曲家/歌手におけるプロ・サンビスタとしても類稀な実力者であったが、自身の名義作は生涯で全4作品と寡作。しかもそのいずれもが、アフロ・ルーツに根ざしたサンバの真髄を聞かせる傑作として、世界中のサンバ・ファンから支持されてきた。いわゆる、カルトーラやカルロス・カシャーサに代表されるマンゲイラ創生の翁が持つ、センチメンタリズムを湛えたサンバとは一線を画し、パルチード・アルトと呼ばれるソロ/コーラスのシンコペートを即興的に繰り返す達人としてキャリアを積み、ライバルのポルテーラにおけるカンデイアや、インペリオ・セハーノの重鎮アニセートらに匹敵する御大となっていく。これまで、その4作品ともCD化が為されず、熱心なファンの間でオリジナル・アナログが高価で取引されていたが、2012年、ついにキャリア全4作品が一挙にCDされるという快挙が達成される。本物のサンバの奥深さを存分に味わう名盤群をすべてのサンバ・ファンに捧ぐ・・・。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2012年02月16日 13:38

更新: 2012年04月04日 17:00