【サントラ・ウィークリー】『戦争と友情』『流されて』ほか
タワーレコード・オンライン サウンドトラック・コーナーご愛顧、ありがとうございます。さて、様々、ご紹介しきれない新入荷ものなどを紹介すべく、週刊で、新入荷もの中心に、おすすめものをご案内するページを設けます。お楽しみください!!
今週入荷しましたもので、なかなか知られないながら、最もお薦めなのが、
『戦争と友情』(音楽 リズ・オルトラーニ)
戦争、とタイトルにありますが、内容としてはむしろ友情を描く感動の人間ドラマで、オルトラーニの音楽も、あの美麗しまくるオルトラーニ節に、ノスタルジック・テイストがさらに増したもの。テーマ以外も、パリが舞台ということで、おしゃれなナンバーも。オルトラーニものですが、チプリアーニのサロン音楽好きにもお薦めというところです。『ドライヴ』に「オー・マイ・ラヴ」が使用され、最注目となったオルトラーニ。マカロニやギャングもの以外のオルトラーニ節を堪能していただきましょう。
『流されて・・・』(音楽 ピエロ・ピッチオーニ)
そして、こちらは、おそらく、日本では数回CD化され、エロティックというよりもスタイリッシュなジャケット(日本公開時ポスター使用写真)が有名な、この作品ですが、本国イタリアでは、なんと初なのです。気だるく、愁いを帯びるメロディを淡々としたボサノバで演奏されるユニークな心地良さの大人のラウンジ。日本盤は、もう入手困難ですので、今回のイタリア発売は、紹介する側としてもうれしい限り。しかも、アルバム用マスターに大幅増曲しての収録です。
『南から来た用心棒』(音楽 フランチェスコ・デ・マージ)
さて、盛り上がるマカロニ・ウエスタンのCD化の流れですが、その真打ち登場ともいえたのが、このサントラ。当初、500枚限定プレスで発売されるも、即完だったため、BEATとしては異例の再プレスがなされ、めでたく再入荷いたしました。名盤は、ほしいと思ったときに、すぐに手に入るのがやはり理想です。こちら、マカロニ・ウエスタン界でもスター中のスターのジュリアーノ・ジェンマ主演で、ラウル歌う主題歌もあまりにも有名なかっこよさ。マカロニ特有の残虐さではなく、ヒーローの余裕の勇壮さを楽しむ感じのおおらかなクールさ。日本で人気のウエスタン作品の中で、最も入手困難だった名サントラがようやく、入手可能になりました。マカロニというより、かっこいいサントラを、という方全員に、ぐらいの有名サントラ。
その他、マカロニ・ウエスタンは特設ページ設けてますので、ファンの皆様は要チェックを。最近は、週2回ぐらいは、新たなニュースが到着しているでしょうか。
『ジェーン・エア』(音楽 ジョン・ウィリアムス)
ハリウッド側にも目を向けますと、ララランドから、大人のジョン・ウィリアムスの名盤のひとつのこの作品が入荷しました。ジョン・ウィリアムス作品の中でも、ファンの多い、『スター・ウォーズ』以前の、大人のドラマにつけられた独特の香るような美しさをもつオーケストラ音楽。ドラマで聴かせる時のジョン・バリーの諸作や、近年活躍の作曲家ですと、やはりデスプラ・ファンあたりにお薦めでしょうか。2011年版の『ジェーン・エア』は、ダリオ・マリアネッリが音楽をつけましたね。
その他、巨匠たちの人間ドラマ・サントラ名盤特集も、こちらに設けました。
『星の旅人たち』(音楽 タイラー・ベイツ)
アメリカでのリリースからは、日数たちますが、日本でようやく公開され、なかなかの反響となっているのが、本作。サントラも、なかなかの幻想感と人間くさい暖かさが混じる素直なスコアでしたが、これがびっくり音楽担当がタイラー・ベイツ。ベイツといえば『300』『エンジェル・ウォーズ』などの、過激なアクション・スペクタクルのイメージが強いだけに、これは別の面を聞かせてくれてうれしい限り。今後も、人間ドラマ系も、ぜひ、またお願いしたい温かさでございました。
今週入荷で、他に要チェックは
『Touchback』(音楽 ウィリアム・ロス)
アラン・シルヴェストリのオーケストレイターとしても知られ、繊細なオーケストラ・サウンドが堅実にファンから愛されるウィリアム・ロスが音楽を担当したスポ根感動モノ。さすがに、このあたりは、きっちり紹介してくれるヴァリース・サラバンドから。
『Lola Versus』(音楽 フォール・オン・ユア・スウォード)
一人の女性を主人公とするコメディのようですが、注目は、音楽を『アナザー・プラネット』で独特の音空間を体験させてくれたユニット、フォール・オン・ユア・スウォードが担当していること。近々に、クリフ・マルチネスやクリント・マンセルあたりを中心とした、新幻想系とでもいいたい、独特の味をもったサウンドを作るコンポーザーの特集組む予定ですが、このアーティストも、外せないでしょう。インディーズ系への目配りも忘れない、今、もっともアメリカ新作系サントラでは注目のレイクショアから。
『From inside』(音楽 ブレット・スミス)
こちらは、インディーズ系のホラー・アニメ?さすが、レイクショア的作品のピックアップですが、音楽も、新たに聞きますコンポーザー名、ブレット・スミス。
スペインのカルテット・レーベルも、入荷しました。ピエール・ジャンセンの『女鹿』はなかでも注目です。
『女鹿』にも、関連しまして、ミステリー・サスペンス・サウンドトラック特集を設けました。
ムービースコア・メディアでガブリエル・ヤーレと、シリル・オーフォールの合作ものがリリースという珍しい作品も入荷しました。
さらに、珍しいリリースは、クリッツァーランドからの、ポール・グラス音楽『不意打ち』。日本では、トラウマ映画として、一気に認知度あげた異色作です。
デ・マージがユーゴスラヴィアのエロティック映画に作曲したという、これも異色モノも入荷。
さて、最後に。
18日の週はいよいよ『獄門島劇伴集』『悪魔の手毬唄劇伴集』の登場です。
そして、近日入荷のアンジェイ・コジンスキ『ポゼッション』も、盛り上がってまいっております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
ジャンル別でお楽しみいただける各コーナーは以下でございます。
現在、日本で公開中作品のサントラ特集
日本公開予定作品のサントラ特集
日本未公開作品のサントラ特集
日本のドラマ・スコア・サントラ・ニューリリース
アニメ・スコア・サントラ・ニューリリース
『スノーホワイト』他ヒロイック・ファンタジー・サントラ特集
『スタートレック』他宇宙SFサントラ特集
マカロニ・ウエスタン・サントラ・ニューリリース
マカロニ・ウエスタン・サントラ・カタログ
1970年代前半サウンドトラック名盤特集
1970年代後半サウンドトラック名盤特集
60年代70年代のイージーリスニング・テイストのサウンドトラック名盤特集
007ジェームズ・ボンド映画サントラ特集
ミステリー&サスペンス・サントラ特集
イタリアン・ホラー&ジャーロ映画サントラ特集
廃盤、在庫限りのタイトルを集めたページ
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