ブラッド・メルドー・トリオの新作が早くも登場!今年2枚目のニュー・アルバム
今年3月にアルバム『Ode』をリリースしたばかりの、ブラッド・メルドー、ラリー・グレナディア、ジェフ・バラードによる今世紀最高峰のピアノ・トリオが、その前作『Ode』から僅か半年で、新作『Where Do You Start』をリリース!
前作『Ode』では、このトリオで演奏するためにメルドーが書き下ろした11の新曲を収録していたのに対し、今作『Where Do You Start』では、メルドーのオリジナル曲は僅か1曲のみで、その他の10曲は、ジャズ、ロック、ブラジルといった幅広いスタイルの名曲たちのカヴァーとなっている、前作とは趣の異なる内容となりそうだ。
気になる収録曲は、ジャズの楽曲ではクリフォード・ブラウンの「Brownie Speaks」、ソニー・ロリンズの「Airegin」、そしてタイトル曲であるジョニー・マンデル「Where Do You Start?」をセレクト。
ロック/ポップスの楽曲では、1990年代にグランジのムーヴメントの中心にいたバンド=アリス・イン・チェインズの「Got Me Wrong」、00年代を代表するアメリカのシンガー・ソングライター=スフィアン・スティーヴンスの「Holland」、エルヴィス・コステロの名作『スパイク』から「Baby Plays Around」、ジミ・ヘンドリックスの名演でお馴染みのビリー・ロバーツ作「Hey Joe」、伝説のシンガー・ソングライター=ニック・ドレイクの「Time Has Told Me」と、幅広い時代/スタイルの楽曲が取り上げられている。
その他、ブラジルのシンガー・ソングライター=シコ・ブアルキ「Samba e Amor」、ブラジルを代表するギタリスト/シンガー・ソングライター=トニーニョ・オルタの大名曲「Aquelas Coisas Todas (All Those Things)」を演奏、どれもが興味深い10曲のカヴァーと、メルドーのオリジナル曲「Jam」の全11曲を収録予定。
【収録予定曲】
1. Got Me Wrong (Jerry Cantrell)
2. Holland (Sufjan Stevens)
3. Brownie Speaks (Clifford Brown)
4. Baby Plays Around (Elvis Costello & Cait O’Riordan)
5. Airegin (Sonny Rollins)
6. Hey Joe (Billy Roberts)
7. Samba e Amor (Chico Buarque)
8. Jam (Brad Mehldau)
9. Time Has Told Me (Nick Drake)
10. Aquelas Coisas Todas (Toninho Horta)
11. Where Do You Start? (Johnny Mandel, Marilyn Bergman & Alan Bergman)
Brad Mehldau Trio『Ode』
ラリー・グレナディア(b)、ジェフ・バラード(ds)とのトリオ名義の作品としては2008年発表の『Live』以来、スタジオ・アルバムとしては2005年発表の『Day Is Done』以来となる作品。故マイケル・ブレッカーに捧げられた「M.B.」、映画『イージー・ライダー』の登場人物をテーマにした「Eulogy for George Hanson」、ギタリストのカート・ローゼンウィンケルについて書き下ろした「Kurt Vibe」など、このトリオで演奏するために作ったメルドーのオリジナル11曲を収録。