ティモ・ラッシー3年振りの新作はレトロなダンサブル・チューン満載
惜しくも活動を休止している、あのクラブ・ジャズ・シーンで絶大なる人気を誇るユニット、ファイヴ・コーナーズ・クインテットの中心メンバーであるテナー奏者ティモ・ラッシーが放つ、3作目のソロ作。
レーベルはこれまでリリースしてきたフィンランドのリッキー・ティックから変わって、イタリア/ミラノの名門スケーマ・レコーズより登場!
今回の魅力はズバリ!ラフさも魅力につけたリラックスしたジャズ。
ライナー・ノーツによると、コンセプトは“形式にとらわれない普段着のジャム”だとか。そんなわけで、テープは自由に廻して、いい演奏が生まれたら、その音楽のエッセンス・瞬間をそのまま作品に詰め込んだ模様。アーティストの素顔が見える作品です!
豪快で、ソウルフルなティモ・ラッシーのサックスは歌心もいっぱい。ジャズ的なマナーを活かしつつも、絶妙にポップなところが魅力。
ファイヴ・コーナーズ・クインテットのドラマー=テッポ・マキネンと、ベースのアンチ・ロジョネンも全面参加、彼らお得意のラテン・チックなフレーバーも感じさせるオープニングから、即興を重視したジャズ・マナーの演奏もありつつ、ダンサブルでキャッチーなメロディが飛び出します。エレピは定番のローズではなく、イナたいサウンドのウーリッツァーを使っているところも、ヒップなグルーヴと相まっていい感じ。
ファンキーで1960年代後半から1970年代ブルーノートのオルガン作品も彷彿とさせる楽曲では、かけ声やハンド・クラッピングも飛び出し、レトロさと新しさが、絶妙に交り合い、1950年代前半のホンカーの演奏を彷彿とさせる演奏も炸裂!
【パーソネル】
Timo Lassy(ts)
Georgios Kontrafouris(wurlitzer)
Antti Lotjonen(b)
Teppo Makynen(ds)
Abdissa Assefa(perc)