マリの伝統音楽とブルースの理想的邂逅=アビブ・コワテ&エリック・ビブ

このアルバムは誰かの企画というわけでなく、昔から知り合いだった二人が、いつか一緒にアルバムを作りたいね、というシンプルな希望から生まれました。録音はバマコにエリックが赴いて、わずか8日間で行われた。パーカッションを担当するママドゥ・コネの演奏も見逃せません。リアルな友達同士だからこその、リラックスしたポジティヴなヴァイブレーションに溢れた内容で、このアルバムのための新曲はもちろんのこと、それぞれの持ち曲をアレンジし直した共演も見逃せません。ボブ・ディランの「風に吹かれて」のカヴァーもありますが、二人のギターとヴォーカルを聴けば、音楽にジャンルもスタイルも関係ないということが実感出来るはずです。来春からはいよいよ本格的な全米ツアーもスタート。彼らの音楽がますます話題になることは間違いない。
「この2人の相性があまりにもいいので、最初はこのアルバムの良さに気づかないかも知れません。片方はブルーズに根ざしたシンガー・ソングライター、もう片方はマリの音楽伝統につながるやはりシンガー・ソングライターですが、全体はフォークやゴスペルのニュアンスにも溢れています。そして2人とも派手ではないが、アクースティック・ギターの達人です。聴けば聴くほど馴染みが深くなっていく作品です」──ピーター・バラカン
【アビブ・コワテ(1958年生)】
マリを代表する新世代ミュージシャン。音楽を生業とする伝統的グリオの家族に生まれるも、若い頃は西欧のポップやロックに傾倒。90年代からは、グリオやマリのルーツ音楽を、自らのバンドであるバマダとともに、新しい感覚で表現したアクースティックなサウンドで世界的人気を獲得。来日も2回。その圧倒的なギター・テクニックと深みのあるヴォーカルには、あのジャクソン・ブラウンやボニー・レイットもファン。
【エリック・ビブ(1951年生)】
NYで生まれたエリックは、音楽の溢れる家庭に育ち、子供の頃には、ボブ・ディランに会ったこともあるという。10代の終わりにパリへ渡りミッキー・ベイカーと出会って、ブルース・ギタリストを目指し、そのままヨーロッパに移住。ワールド・ミュージックの影響を受けながら、独自のブルーズ・ギタリストとしての道を歩む。メイヴィス・ステイプルスとタジ・マハールが彼のヒーローだという。現在はフィンランド在住。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2012年11月19日 15:36