トゥー・ステップス・フロム・ヘル他注目のシーン<予告編音楽制作集団>とは
予告編で流れている壮大で勇壮な数々の音楽・・・・これらは、まず、その映画自体のサントラでないことがほとんどである。まず、ごく一部の例(例えば、映画製作時に、先にメインテーマだけは作られていた『ハリー・ポッターと聖者の石』のような場合)をのぞいて、予告編が各映画館で流れ始める時には、サントラそのものは、まだ録音されていなかったりするのが通例。
では、あの「予告編で流れていた音楽は、何なのか」。それは、例えば、別の映画のサントラを使用していたり、クラシックだったり、と直接、その映画とは関係はない音楽であることがまずある。
この場合とは違う、最近、多くなっているパターン。
それは、「予告編用に録音されている音楽」というものが存在し、ビジネスとなっているということだ。昔から、テレビ、ラジオ、イベント等で使用するために、いろんなシチュエーションを改めて想定して、録音される音楽というものがある。60年代後半から、有名で、多くのレコード・ファンなどにも親しまれているその、ある種、ジャンル化している「ライブラリー・ミュージック」と呼ばれる録音である。
ライブラリー・ミュージックの多くは、アップテンポなイージーリスニング的なサウンドが多く、そのイメージがあるが、今、「ハリウッド映画の予告篇用音楽」として用意されるのは、用途は、ライブラリーと酷似するが、重厚で、ドラマティックである。
このタイプの音楽で、注目されたのは、もともとは予告編用という形ではないが、大作映画音楽のようなサウンドを製作したユニット
そして、そんな彼らのジャンルも、いよいよ、多くのファンに知られるようになって来た。
今、注目は、新作"SKYWORLD"をリリースしたばかりのトゥー・ステップ・フロム・ヘル。今年3枚のアルバムに仕事をまとめてきたオーディオマシーンなど。これから、ファンの間でも、定着しつつある<ジャンル>である。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2012年12月16日 09:31