『LFJ~“熱狂の日”音楽祭 2013』主要作曲家【ガブリエル・フォーレ】
毎年、恒例となりました『ラ・フォル・ジュルネ~“熱狂の日”音楽祭 2013』。
今回のテーマは「パリ、至福の時」(L'heure exquise;ルール・エクスキーズ)。
“L'heure exquise”は、ポール・ヴェルレーヌの詩「白い月」の最後のフレーズですが、フォーレやアーンはこの詩に音楽を付け、歌曲にもなっています。
19世紀から20世紀にかけて、パリは世界の芸術の首都としてさまざまなジャンルの芸術家が集い、交流し、素晴らしい作品の数々が生まれましたが、“L'heure exquise”という言葉をテーマタイトルに引用することによって、ルネ・マルタンは芸術家たちにとって至福の時代であった頃のパリを再現しようとしたのです。
開催期間を通して、19世紀後半から現代まで、パリを彩ったフランス、スペインの作曲家たちの作品を、色彩あふれ、情熱みなぎる150年間にわたる音楽のパノラマとして展開します。
【ガブリエル・フォーレ(Gabriel Urbain Faure, 1845年5月12日 - 1924年11月4日)】
フランス南部、ミディ=ピレネー地域圏のアリエージュ県生まれ。
9歳のとき、パリのニーデルメイエール古典宗教音楽学校にて学び、1861年に教師としてやってきたカミーユ・サン=サーンスにピアノと作曲を師事した。
教会のオルガニストを経て、1896年にはマドレーヌ教会の首席ピアニストに任じられ、またフランス国立音楽・演劇学校の教授にもなっている。
1871年にはサン=サーンス、フランクらとともにフランス国民音楽協会の設立に参加している。
父親の死後に作曲された『レクイエム』は彼の代表作の一つであり、大規模作品として、歌劇『ペネロープ』、『プロメテ』、『マスクとベルガマスク』、『ペレアスとメリザンド』などがある。
和声の領域では、フォーレはシャブリエとともに、ドビュッシー、ラヴェルへの橋渡しといえる存在であり、19世紀と20世紀をつなぐ役割を果たしている。