トミー・フラナガン&ジャッキー・バイアード ピアノ・デュオ未発表音源
©Tom Copi/San Francisco
輸入盤:国内流通仕様CD 日本語帯、解説/日本語訳付き |
輸入盤CD |
全世界限定1000枚プレス 45回転/2枚組アナログ盤 |
ウエス・モンゴメリー、ビル・エヴァンス、フレディー・ハバードの発掘盤を放ったResonance Recordsから貴重な未発表音源が登場!
トミー・フラナガンと、ジャッキー・バイアード、異なる個性を持ちつつ、本質的に自由なスタイルを誇った2人のピアニストが美しいコントラストを描く異色のピアノ・デュオ・ライヴ音源!
1970~80年代初頭、アメリカ西海岸の一大ジャズ拠点であったキーストン・コーナーでの貴重な未発表音源を収録した本作。
異なる個性を持ちつつ、本質的に自由なスタイルを誇った2人のピアニストが美しいコントラストを描く異色のピアノ・デュオ。トミー・フラナガンとジャッキー・バイアードは、どちらも説明不要、ジャズ史にその名を残すピアニストですが、2人に異なるイメージを抱く方も少なくないことでしょう。
名盤のカゲにトミフラありと言われたフラナガンは『サキソフォン・コロッサス』を始めとし、“超”がつくほどの名盤に参加。またエラ・フィッツジェラルドのバックを長年つとめ“ピアノの詩人”とも賞される人。
一方、バイアードはマルチ・リード奏者としての顔も持ち、チャールス・ミンガスのバンドで存在感を現した人。そしてミンガスのバンドでエリック・ドルフィーと共演、初リーダー作に参加する他、同じくミンガス・グループのバンド・メイト、ブッカー・アーヴィンのもとでも素晴らしい楽曲を提供。ステレオタイプにいえば奔放なイメージもあるでしょう。
一見違う背景を持つように見えますが、2人に大きく共通するのが、フロントを本質的に自由にさせることができたピアニストであったということ。2人が揃ってローランド・カークの元で演奏したことも象徴的なもの。
フラナガンはいつものごとくシルキーにメロディアスに。バイアードは、トラディショナルなスタイル含め様々なアプローチで自由自在。2人は各々の個性を尊重し、美しいコントラストを描きながらも、お互いが作用することによってデュオならではのドライブ感も生み出しています。オープニングのパーカーのナンバーから、高音部を奏でるフラナガンの珠玉のフレーズに対して、ラグ・タイムのようなアプローチを試みるバイアードの絡みなんて最高にオリジナル。それでいてユーモアたっぷりに曲をフィニッシュさせる息の合った2人は本当に楽しそう!
【収録曲】
1. Introduction by Todd Barkan (0:47)
2. Scrapple from the Apple (C. Parker) (7:19)
3. Just One of Those Things (C. Porter) (9:46)
4. Satin Doll (D. Ellington) (5:16)
5. Something to Live For (B. Strayhorn) (4:42)★
6. Send One Your Love (Stevie Wonder) (4:49)☆
7. Our Delight (T. Dameron) (5:43)
8. All day Long (B. Strayhorn) (2:16)★
9. Sunday (N. Miller, C. Cohn) (3:17)☆
10. Chelsea Bridge (B. Strayhorn) (2:22)★
11. Land of Make Believe (C. Mangione) (3:13)☆
12. The Theme (M. Davis) (7:32)
★=Tommy Flanagan solo
☆=Jaki Byard solo
(LPは、Side A=1~3、Side B=4~6、Side C=7~9、Side D=10~12)
1982年2月7日録音