ゴールド・パンダ3年振りとなるセカンド・アルバム登場
「ガーディアン・ファースト・アルバム・アウォード」も獲得した傑作デビュー・アルバムからほぼ3年。稀代のエレクトロニック・ミュージック・プロデューサー=ゴールド・パンダのセカンド・アルバムが完成。プロデュースはゴールド・パンダ本人で、シミアン・モバイル・ディスコのジャス・ショーを再びミックスに迎えている。日本先行発売&日本盤ボーナス・トラック収録予定!
「ロケーションからロケーションへのジャンプみたいな感じかな。行った各々の場所に盗塁しているように感じたよ」とゴールド・パンダが語るように、このアルバムは“都市アルバム(City Album)”だ。「ブラジル」「江の島」といった曲も収録されているし、「マイ・ファーザー・イン・ホンコン 1961」「ウィ・ワーク・ナイツ」ではオリエンタルなサウンド・テクスチャーが使用されている。しかし、このアルバムはただのスクラップ・ブックではない。ここには過去と現在が混合した経験や、その時々のハウントロジカルな環境下で音楽を作るというアーティストのマインドに埋め込まれた記憶との関連が存在する。日本の90年代のアニメや三池崇史の映画に対してのハイポセティカルなサウンドトラック「ジャンク・シティII」、古いAKAIのサンプラーからタイトルを引用した「S950」他、それぞれの楽曲が異なる美学と環境を有しているのだ。傑作。
【Gold Panda】
英エセックスのチェルムズフォード出身で現在は独ベルリンに住むゴールド・パンダは、UKのインディ・レーベル、Wichitaがマネージメントとして手掛けるアーティストで、過去に日本に数年住んでいたこともあり、日本語の読み書きもできる。2009年に『Miyamae』『Quitters Raga』『Before』といったシングルをリリースして頭角を現し、2010年3月には初の来日公演を敢行、4月には先のシングルをまとめた日本オリジナル編集アルバム『コンパニオン』で日本デビューを果たした。2010年10月にはシミアン・モバイル・ディスコのジェイムス・ショーがミックスを担当したデビュー・アルバム『ラッキー・シャイナー』をリリース。彼の長年の活動が凝縮されたこのアルバムは大きな評価を獲得。年末には各媒体の年間ベスト・アルバムの1枚に選ばれ、英ガーディアン紙の「ガーディアン・ファースト・アルバム・アウォード2010」の獲得に至った。また同年10月には朝霧JAM 出演の為、再度の来日公演もおこなった。その後、ゴールド・パンダは世界中をツアー。2011年にはDJ Kicksのコンピレーションをリリース。同年9月にはメタモルフォーゼ2011に出演の為、来日。メタモルフォーゼは台風により中止となったが、札幌で単独公演をおこない、12月には東京/ 大阪で来日公演もおこなっている。2013年3月、海外では4曲入りでリリースされた『Trust EP』に5曲を追加収録した日本企画盤『イン・シーケンス』をリリース。4月にはスター・スリンガーをゲストに迎えて来日公演が行われた。