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ソウル/レア・グルーヴ・ファン感涙!マーヴィン・ホームズの名盤が世界初CD化

Marvin Holmes

 大好評の『Brown Door Story』に続いて、<SHOUT! PRODUCTIONS>がお届けするのは、<Brown Door>設立第1弾となったマーヴィン・ホームズ・アンド・ジャスティスのファーストと、最高傑作として知られるセカンド、さらに“ジャスティス”結成以前の幻グループ、“ラッシュ・エクスペリエンス”の未発表スタジオ・アルバム。

 

カリフォルニア、ベイエリアから届いた夏の便り。

マーヴィン・ホームズ・アンド・ジャスティスによる名盤の誉れ高きファーストが紙ジャケ仕様で世界初CD化。ここにしかない乾いた空気感とソウルフルなグルーヴが、薫れる潮風にのって40年の歳月を越える。ベイエリアらしいラテンのスパイスとアレンジの効いたホーン使いが特徴のソリッドで親近感のあるソウル/ファンクが満載。いずれのナンバーも美しいメロディ・ラインが最大の魅力。マーヴィン・ホームズの味のあるシャウトとブルージーなギター・プレイにも注目。

 

アルバムの幕開けはリゾート感たっぷりのメロディアスなインスト「Summer Of '73」。ユーモラスなイントロから一転、男の哀愁漂うソウルへと続く「Tell The Truth」はボビー・ウーマック的なホームズのヴォーカルがソウルフル。ドラムのラリー・ヴァンが歌う「Keep On Keeping On」や「I Can’t See You」も味わい深いノーザン・ソウル。ブレイク入りのファンク「All Night Into Day」、熱を帯びたアフロ・ファンク「Kimani-Mdogo」、涼しげなラテン・デスカルガ調の「Marcel’s Place」などのインスト・ナンバーはホーン・セクションが大活躍でまさにベイエリア流儀といったところ。

 

ベイエリア・ファンクの完全未発表音源発掘!

スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン、タワー・オブ・パワーを生んだベイエリア・ファンクの歴史に新たな名前が刻まれる時。マーヴィン・ホームズ・アンド・ジャスティス結成以前、1970年前後に短期間活動していた幻のグループ、“ラッシュ・エクスペリエンス”の未発表スタジオ・アルバムが紙ジャケ仕様で蘇る。ホームズのソウルフルなギターとヴォーカルを中心としながらも、同じベイエリアのタワー・オブ・パワーらを彷彿させるブラス・ファンク的サウンドが特徴。

 

いかにもベイエリア、といった印象のソリッドなファンク「Don't Worry」でスタート。ヘヴィーなブラス・セクションとソウルフルなホームズのシャウトが絶妙のコンビネーションで魅せる。同様のファンク「Rush」ではホームズのギター・ソロも大きくフィーチャー。「Portions Of My Mind」もアレンジされたホーン・リフとリズム・チェンジを重ねる展開が凝ったファンク。スティーヴ・トゥーレ作のインスト・ファンク「Sanyas」ではトム・ハレルのソロもたっぷりとフィーチャー。スロウ、ブルース、スワンプ風のナンバーも。ソウル、レア・グルーヴ・ファンはもちろん、タワー・オブ・パワーなどのブラス・ファンク・ファン、ジャズ・ファンク・リスナーも注目の作品。

 

マーヴィン・ホームズの最高傑作として知られる75年作も世界初CD化!

“汝の父を敬え”というタイトルどおり、マーヴィン・ホームズが実父に捧げたという2枚目のアルバム。前作から大幅なメンバーチェンジを行い、ホームズを中心により求心力を強めたバンド。成熟を見せるホームズの作曲とそれに寄り添うようなアレンジ。1975年とは思えないロウな質感のサウンド。そして香ばしいあの頃のカリフォルニアのにおい。ときめくようなソウル・ミュージックの歓びに溢れたベイエリア・オークランド産レア・アルバムが蘇る。レア盤の気品たっぷりのダブル・ジャケットもそのまま紙ジャケで再現。

 

高揚感溢れるノーザン・ダンサー「You Better Keep Her」からアルバムはスタート。続くバラード「Motherless Child」の噛みしめるような味わいが深い。A面最後はシングル・カットもされたホームズを代表するクラシック「Find Yourself」。シンプルながら鋭い切れ味のディープ・ファンク。ドラマー、マイナー・ウィリアムスのヘタウマな歌唱が沁みる「Take The Time Out」はスウィートなダンサー。ベイエリアらしいラテン・ソウル「Neighbor Neighbor」、『Brown Door Story』の冒頭を飾ったインスト「Kwame」と続く後半も聴かせる。そしてシングル曲を再演したパーティ・ファンク「Gimme Some Tonite」でアルバムはシメ。この曲の続編らしい未発表音源をボーナスとして追加収録。

 

マーヴィン・ホームズ唯一のソロ名義作も世界初CD化!

名盤『Honor Thy Father』から8年、新バンド“オークランド”を結成したホームズが心機一転<Brown Door>からリリースした80年代唯一のアルバム。ジ・アップタイツの元メンバーであり、その後ウィスパーズの音楽監督となったジョン・パリッシュをアレンジャーに迎え、全編オリジナルで臨んだ1枚。2曲で共作者にクレジットされているのはリック・ジェームスのプロデュースで知られるアロンゾ・ミラー。ゲストとして元JBバンドのピー・ウィー・エリス(ts)、スライ・ストーンやフランク・ザッパとの共演で知られるヴォーカリスト、レディ・ビアンカ、<Brown Door>からアルバム『Basically』でデビューしたピアニストのビル・ベルなどが参加。

 

このアルバムで最もスポットを当てられているのはジョニー・ハーツマン、ユージン・ブラックネル直系と言われるホームズのギター・プレイ。冒頭から2曲、そのソウルフルな妙技がたっぷり味わえるインストが続く。この辺りはコーネル・デュプリー/スタッフを思わせるスムーズさ。ラブ・ソング「The Art Of Loving You」とブギー・ファンク「Can I Get Nasty」ではレディ・ビアンカとのデュエットでヴォーカルも聴かせる。いちばんの聴きどころはジャズ・ヴォーカリスト、ジェイミー・デイヴィスをフィーチャーしたメロウ・フローター「You Girl」か。メロウなギターとシックな歌声が夜の港町に溶けるよう。70年代の若さと熱気が、落ち着いた都会のグルーヴに姿を変えてこの作品に結実。

タグ : リイシュー ソウル復刻&発掘

掲載: 2013年05月24日 11:41