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ライヴ・アット・スモールズ新作!ハロルド・メイバーンなど4タイトル

ハロルド・メイバーン『ライブ・アット・スモールズ』
 近年はどこのレーベルから何が出たのかわかりにくくなってしまうほど活発なアルバム・リリースを続けているメイバーンだが、これは初めてのスモールズ・ライヴ盤。僕の知る限り彼のリーダー作が実況で記録されたのは1985年リリースのサックヴィル盤『ジョイ・スプリング』以来ではないかと思う。共演者のジョン・ウェバー(ベース)、ジョー・ファーンズワース(ドラムス)はメイバーンの愛弟子的存在で、ここにエリックを加えればそのままエリック・アレキサンダー・カルテットになる。かつてのボス、ウェス・モンゴメリーが書いた“ロード・ソング”、ニューオリンズR&Bの巨匠ファッツ・ドミノの曲を軽妙に料理した“アイム・ウォーキン”、ブギ・ウギの腕前を披露する“ブギ・フォー・アル・マクシャン”、人気子供番組の曲をごきげんにスイングさせた“セサミ・ストリート”等、乗りに乗るメイバーンのフルコースをご賞味あれ!(ライナーノーツより抜粋)

【パーソネル】
Harold Mabern(p)、Gerald Canon(b)、Joe Farnsworth(ds)

 

アレックス・シピアジン『ライブ・アット・スモールズ』
 彼のホームグラウンドのひとつであるグリニッチ・ヴィレッジのジャズ・クラブ<スモールズ>で収録された。共演者についての説明は不要だろう。音楽的友情で結びついた5人のプレイに死角はない。「かつて吹き込んだことのある曲が中心だけど、まったく新しいものに作り直したよ。オール・ニュー・ミュージックだ。」
 旧作に収められている初演を聴いたことがあるファンは新アレンジに印象を新たにすることだろうし、このアルバムで初めてアレックスを知るファンは、彼の「内に秘めた情熱」に深く心を打たれるはずだ。(ライナーノーツより抜粋)

【パーソネル】
Alex Sipiagin(tp)、Seamus Blake(ts)、Lage Lund(g)、David Kikoski(p)、Boris Kozlov(b)、Nate Smith(ds)

 

ジョー・マグナレリ『ライブ・アット・スモールズ』
追悼:マルグリュー・ミラー
すっかり大ベテランの風格を感じさせるようになったマルグリュー・ミラー(ピアノ)、ポスト・クリスチャン・マクブライドというべき存在から大御所の域へと近づいたドウェイン・バーノ(ベース)、パット・マルティーノからも高く評価されているジェイソン・ブラウン(ドラムス)を従えながら、マグナレリは種も仕掛けもない4ビート・ジャズで聴く者をスカッとさせる。「最小限のマイクでレコーディング」「過剰なミキシングはしない」「演奏に編集を加えない」という『ライヴ・アット・スモールズ』シリーズの姿勢はここでも貫かれており、まさしく現代ハード・バップのメッカ、<スモールズ>店内の空気も込みでパッケージされたかのような音空間に浸ることができるのが嬉しい。僕はとくに“サード・セット”における4者一体の盛り上がり、フレディ・ハバード“ハブ・トーンズ”のメロディがアドリブ中に飛び出す“スキー”の疾走感に惹かれたが、当アルバムを聴いたリスナー各人が多分それぞれのフェイヴァリットを持つに違いない。そのくらいバランスのとれたライヴ・アルバムである。(ライナーノーツより抜粋)

【パーソネル】
Joe Magnarelli(tp)、Mulgrew Miller(p)、Dwayne Burno(b)、Jason Brown(ds)

 

ウィル・ヴィンソン『ライブ・アット・スモールズ』
 ウィル・ヴィンソン名義としては初のスモールズ・ライヴ盤であり、共演者もラーゲ・ルンド(ギター)、アーロン・パークス(ピアノ)、マット・ブルーワ(ベース)、マーカス・ギルモア(ドラムス)と、「よくこれほどの面子が一箇所に集まった」と驚くしかないほど豪華。この5人が揃うことはめったにない、という気持ちも奏功したのか、異様に気合いと鋭さの感じられるパフォーマンスがこれでもかと続く。クリス・クロス盤にも入っていた“スクイーズ”の再演、デューク・エリントンが1940年にレックス・スチュアートをフィーチャーするために書いた(といわれる)“モーニング・グローリー”等、レパートリー選択の渋さにも唸らされる。母国にいた頃は<英国のグレッグ・オズビー>と形容されたともきくが、今や彼はワン&オンリーのウィル・ヴィンソンそのものだ。(ライナーノーツより抜粋)

【パーソネル】
Will Vinson(as)、Lage Lund(g)、Aaron Parks(p)、Matt Brewer(b)、Marcus Gilmore(ds)

 

カテゴリ : 予約

掲載: 2013年06月12日 11:45

更新: 2013年06月12日 11:45