カット・ケミストがカルト・ミニマル・シンセ・グループ二組に光をあてた作品
2013年、Jurassic 5に復帰した世界最高峰のDJ/ターンテーブリスト「Cut Chemist」。80年代にポストパンク、アートロックなどのアンダーグラウンド・シーンで「陰のヒーロー」と言われていたフランスの伝説的ミニマル・シンセ・グループ「Vox populi!」と「Pacific 231」の、1983年から1986年にカセットテープやアナログのみで発表されていた激レア音源を「Cut Chemist」が選曲、更に自身によるリマスタリングまで施して初CD化。本楽曲群は、「Cut Chemist」の新しいソロ・アルバムのインスピレーションの源になっており、サンプリングでも大々的に使用されている。日本先行発売、ボーナス・トラック3曲、解説、ブックレット和訳付。
【Cut Chemist】
Jurassic 5、Ozomatliの創設メンバーであり、DJ Shadowとのコラボーレションの数々は伝説化しているDJ/ターンテーブリスト界のカリスマ。過去の音楽に経緯を払いながらもヒップホップやターンテーブルの可能性を前進させ続け、シーンにて絶大な信頼と支持を得ている。『Jurassic 5 EP』('97)収録のインストゥルメンタル「Lesson 6: The Lecture」の高いプロダクション力により注目を浴び、DJ Shadowと連名で発表された『Brainfreeze』('99)、『Product Placement』('01)は最も有名なミックスCDの一つとなる。2006年、ソロ活動に専念するためにJurassic5、Ozomatli脱退、ファースト・ソロ・アルバム『The Audience’s Listening』('06)をワーナーより発表。2007年、盟友DJ Shadowと『The Hard Sell』で世界ツアー、DJとしてはじめてハリウッドボウル(LA)での公演を成功させた。自身のレーベル「A Stable Sound」の運営も行っており、ライブ・ミックス『Sound Of The Police』('10)の発表や自身の作品の再発などをマイペースに行っている。2013年、Jurassic 5の再始動に参加、Coachella Festival、Fuji Rockなどへの出演も決定、盛り上がりを見せている最中、自身のソロ2作目も用意されており、いつになく精力的に動き始めている。