クリスチャン・マクブライドのトリオ新作『Out Here』
Photo by Chi Modu
クリスチャン・マクブライドが、自身のユニット=インサイド・ストレイトの中で、一番新しく、フレッシュなメンバー2人を迎えたピアノ・トリオによる新作『アウト・ヒア』。
ピアノはクリスチャン・サンズ、ドラムには、〈Criss Cross〉からも作品をリリースしたことで注目を集めるユリシーズ・オーエンス。
ストレート・アヘッドな演奏が満載で、スウィンギー、ブルージー、そして、極上のバラードを聴かせてくれます。
ベースとハイハットの渋い出だしにブルージーなピアノのブロック・コード、そして、骨太なウォーキング・ベースのラインが滑り出し、最高なファンキー・ブルーズ・サウンドのオープニングからご機嫌です。1950年代のボビー・ティモンズ辺りも彷彿とさせるクリスチャン・サンズのピアノも、往年のファンを喜ばせるものと言えましょう。そして驚かされるのが3人の超絶な演奏。圧倒的としか言いようのないクリスチャンのベースを始め、3人が自在な演奏を繰り広げる“チェロキー”では、思わず笑ってしまいそうなほど。
元々ジェイムス・ブラウンが大好きと語る大のソウル好きのマクブライド。ラストは意表をついて、ジョニー・テイラーの“Who's Making Love”で思い切りソウルフルに!
【パーソネル】
Christian McBride(b)、Christian Sands(p)、Ulysses Owens, Jr.(ds)
【収録曲】
1. Ham Hocks and Cabbage
2. Hallelujah Time
3. I Guess I'll Have To Forget
4. Easy Walker
5. My Favorite Things
6. East of the Sun (and West of the Moon)
7. Cherokee
8. I Have Dreamed
9. Who's Making Love