WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.212
掲載: 2023年01月20日 10:00
クリスチャン・マクブライド『ファースト・ベース』(1995)

クリスチャン・マクブライド(b)
ロイ・ハーグローヴ(tp) on 01,02,04,06,09
スティーヴ・トゥーレ(tb) on 01,06
ジョシュア・レッドマン(ts) on 01,02,06,08,09
サイラス・チェスナット(p) on 01 to 04,06 to 09
ルイス・ナッシュ(ds) on 01 to 04,06 to 09
ミルト・ヒントン、レイ・ブラウン(b) on 05
1994年8月、ニューヨーク録音
曲目:
01.イン・ア・ハリー
02.ザ・シェイド・オブ・ザ・シダー・トゥリー
03.トゥー・クロース・フォー・コンフォート
04.シッティング・オン・ア・クラウド
05.スプランキー
06.ゲッティング・トゥ・イット
07.アラバマに星落ちて
08.ブラック・ムーン
09.キング・フレディ・オブ・ハバード
10.ナイト・トレイン
【アルバム紹介】
1.実力派ベーシスト、クリスチャン・マクブライド、22歳の初リーダー作
2.注目の若手ミュージシャン勢が参加
3.編成も曲によってセクステット、クインテット、カルテット、トリオ、ソロと多彩
90年代の名盤を特集、今回は今や実力派ベース・プレイヤーとして多方面で活躍中のクリスチャン・マクブライドのアルバムを取り上げます。
80年代にアコースティック・ジャズが見直され、やがてそれが回帰する中、90年代にむかって、シーンを担う若手ジャズ・ミュージシャンが続々と登場し、クリスチャン・マクブライドもそんな中の一人でした。ジャズ・ベース奏者としては圧倒的な存在感で数々のセッションに参加、ベテランから若手まで幅広く共演するファースト・コールのプレイヤーになりました。
本作は、そんなクリスチャン・マクブライドが満を持して発表した初リーダー作で、このレコーディング時は22歳でした。参加メンバーは当時クリスチャン・マクブライドと並んで、同じく20代の注目の若手であったテナー・サックスのジョシュア・レッドマン、トランペットのロイ・ハーグローヴらが顔を揃え、編成も曲によってセクステット、クインテット、カルテット、トリオ、ソロと多彩です。楽曲はスタンダード曲(03、05、07、10曲目)以外はすべてクリスチャン・マクブライド自身のオリジナルでかためられています。中でも5曲目はミルト・ヒントン、レイ・ブラウンという大先輩にあたるベーシストと3ベースでの3世代共演というユニークなナンバーです。
【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
グルーヴィーなオリジナル曲“ゲッティング・トゥ・イット”。
本作は90年代ストレート・アヘッド・ジャズとしては非常に出来のいいアルバムで、クリスチャン・マクブライドにとって、初リーダー作たる意気込みが十分に伝わってくる内容です。
そんな中、アルバム中セクステット編成で聴かせる楽曲は2曲あり、そのうちの1曲がこの曲になります。クリスチャン・マクブライドによるオリジナル曲ですが、グルーヴィーなビートの上を各人見事なソロを回していくゴキゲンなナンバーです。テーマはピアノとホーン陣とのコール&レスポンスが印象的です。ソロはまずトランペットから始まり、テナー・サックス、トロンボーン、ピアノと続いてゆきます。終始ブンブン鳴っているベースがなんとも爽快です。
他の曲では、クリスチャン・マクブライドはアルコ(弓弾き)奏法も披露し、ベーシストのリーダー作ゆえ、ベースという楽器の持つ多彩さを存分に表現している一作といえます。
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国内盤SHM-CD
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