ザ・ファラオズの唯一作が4曲を追加した完全版で紙ジャケ復刻
アース・ウィンド＆ファイアのルーツがここに。
モーリス・ホワイトも在籍したアフロ・ジャズ・ファンク・バンド〈ザ・ファラオズ〉が当時残した唯一のアルバムであり、シカゴ産レア・グルーヴ・アルバムの頂点に君臨する傑作がボーナス・トラック4曲を加えた完全版／紙ジャケット仕様で復活。アース・ウィンド＆ファイア8年振りの新作の発売を記念して限定リリース。
チェス・レコードのスタジオ・ドラマーだった頃のモーリス・ホワイトも参加していたザ・ファラオズ。その中核メンバーであるドン・マイリック（sax）、ルイ・サターフィールド（tb）、ラムリー・マイケル・デイヴィス（tp）はのちにモーリスに招集されアース・ウィンド＆ファイアに参加。フェニックス・ホーンズとして一世を風靡するとともに、フィル・コリンズ／ジェネシスらの録音にも参加するなどポップ・ミュージックを代表するホーン・セクションへと成長します。ビルド・アン・アークへの参加で脚光を浴びたデーフ・レクロウ（perc）もこのメンバーでした。
シカゴ・ブルース＆ソウルの血脈を継ぎ、フィル・コーラン、サン・ラー、アート・アンサンブル・オブ・シカゴなど、シカゴ・ブラック・ミュージックの偉大なる系譜に名を連ねる彼らが1971年に残した唯一の正規アルバムが本作『The Awakening』。アフリカ、スピリチュアル、ファンク、ジャズが渾然となったサウンドのなか、強靭なホーン・セクションとパーカッションが乱舞するレア・グルーヴの王道がそこにあります。1996年に初公開された拾遺集『In The Basement』からシングル・オンリー曲、未発表曲、未発表ライヴ曲など4曲を増補した拡大版としての再CD化／紙ジャケット化は今回が世界初。
冒頭の“Damballa”を筆頭に“Black Enuff”“Great House”など、圧倒的な熱量と地鳴りのようなグルーヴで攻め込むヘヴィー・アフロ・ファンクが聴きどころ。名手ドン・マイリック（sax）の若き日のたぎるようなソロもふんだんにフィーチャー。“Freedom Road”などには、のちのアース・ウィンド＆ファイアを彷彿させるキャッチーなヴォーカル＆ホーン・リフの旋律が発見できます。祝祭的な盛り上がりを見せるライヴ曲“In The Basement”、歌ものカヴァー“Tracks Of My Tears”“Love and Happiness”なども秀逸。
◎初回限定生産
◎ボーナス・トラック4曲収録
◎『Rare Groove A to Z』掲載盤
◎オリジナル・ジャケットを忠実に再現したA式紙ジャケット仕様
◎リマスタリング盤
◎解説付き
【パーソネル】
Don“Hippmo”Myrick：Alto Sax、Tenor Sax、Baritone Sax、Flute、Cowbell
Louis“ Ealee”Satterfield：Bass、Cowbell、Vocals
Black Herman Waterford：Drums、Alto Sax
Derf Reklaw Raheem：Drums、Flute、Congas、Cowbell、Vocals
Shango Njoko：Drums、Vocals
Oye Bisi Nalls：Drums、Cowbell、Congas、Tambourine
Alious Watkins：Drums
Yehudah Ben Israel：Guitar、Lead Vocals
“Big”Willie Woods：Trombone、Bassoon、Horn、Vocals、Drum
Charles Handy：Trumpet、Horn、Shawm、Flugelhorn、Percussion、Vocals
Aaron“Ifad”Dodd：Tuba、Tambourine、Horn
