DJ Diamond、ジューク / フットワークの名盤がボートラ付きで国内盤化
Traxman、RP Boo、DJ Rashadなどシーンの重鎮が〈Planet Mu〉や〈Hyperdub〉などUKのビック・レーベルからリリースされ世界的な認知を収めたシカゴ・ゲットー発のジューク / フットワーク。国内では近隣のベースやヒップホップのシーンを巻き込み、インディーズ・バンドからも人気を得るなど音楽的だけでなくゲットーというバイブス的な文脈も絡みながら拡大し、RP Booの来日、日本初のフットワーク・ダンスのトーナメントやNHKでの特集などニュースの尽きない勢い余るシーンに 、ジューク人気の起爆剤となり『Bangs & Works Vol.2』以前に話題となった『Flight Muzik』(2011)がボーナストラック5曲を付け国内盤で再リリース! シカゴ・ゲットー屈指の異端児 DJ Diamond のデビュー作となる本作、フライトをイメージした浮遊感のあるテッキーなシンセ、キメの粗いロービットなサンプリングや鈍いスクリュー・サウンドと細かく切り刻まれたフリーキーなボイス・サンプリングが絡み合い、ゆったりとしたミニマルなグルーヴに予期出来ない高速かつ変則のビートがフットワークとジャブを駆使した華麗なアウトボクシングのように矢継ぎ早に繰り出される、 デトロイト・テクノやエレクトロのようなアーバンに洗練された雰囲気がありながらもシカゴの土着的でワイルドなゲットー感を損なわない、その他にもアシッド、トランス、ヒップホップのバイブレーションなどリズム共にバラエティーに富んだ、若手ながらもフットワークの名盤と言えるハイ・クオリティーな大傑作へと完成。
【DJ Diamond】
Young Smoke (Planet mu) も擁するシカゴ・ウエスト・サイドの若手クルー[Flight Muzik] のヘッド、DJ Rocとの [BOTC] のクルーでもある Dj DiamondことKarlis Griffin (カーリス・グリフィン) 。ジューク・コンピ第1弾『Bangs & Works Vol. 1』(Planet Mu 2010)に収録され、同レーベルよりリリースされたデビュー・アルバム『Flight Muzik』(2011)ではGファンク、ソウル、クラシック、Kanye Westを代表とするコンテンポラリーなヒップホップのサンプリングを多用し、デトロイト的アーバンなシンセの高揚感のあるストイックに研ぎすまされたミニマルな次世代型フットワークを披露し異例のヒットを記録。ここ数年消息が途絶えるも2013年に入ってオランダのレーベル〈Liquorish Dubz〉よりグライムやヒップホップのスタイルを軸にしたセカンド・アルバムを突如発表。オンラインには滅多に顔を出さないため未だ多くの謎に包まれる、ジュークのゴット・ファーザー Traxman とはビーフの関係にもあるシーンの異端児。