OPN以降のエクスペリメンタル・ミュージックを切り拓くベン・フロスト新作

ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーやティム・ヘッカーらの活躍で世代交代が進むエレクトロニック・ミュージック・シーンにおいて、<Bedroom Community>からの諸作でその期待が高まっているベン・フロスト5年ぶり通算4作目となる最新作が遂に完成！

ジワジワと浮き上がる金属ノイズの冒頭から始まり、感電必至のカチンカチンに冷却した鋼鉄アシッドM-2、さらにジャム・シティのマシーン・ファンクをスクリューして轟音ノイズでぶった切るM-4、マイブラとモグワイとゴッドスピード・ユー!・ブラック・エンペラーがステージ上でせーので大音量ノイズをぶちまけた様なM-5、ピッチフォークの＜Best New Track＞にも選出された漆黒のインダストリアル・ダンスM-6に続く。
そして後半にかけ音の密度は加速度を増し、鋭利で緊張感あふれる巨大なアンビエンスとダビーなベースラインが迫りくるM-8で脳内を侵食し、ラストM-9は不穏な静寂を突如メタリックでトライバルなビートが一瞬で躁状態へとジャックするワンオートリックス・ポイント・ネヴァー「Nil Admirari」級の衝撃になること必至！

次々に繰り出される破壊力抜群のトラックの数々に聴後はまるで忘れ去られた人工衛星がゆっくりと宇宙の片隅を旋回するような放心状態になること必至！生ぬるいインダストリアル・リヴァイバルをブチ抜く、2014年屈指のハードコア・エクスペリメンタル・ミュージックがここに！

【Ben Frost】
豪州メルボルン生まれ、現在はアイスランド・レイキャビックを拠点に活動する北欧エレクトロニカ・シーン注目の若きクリエーター、ベン・フロスト。<Bedroom Community>創設者ヴァルゲイル・シグルズソン等と共に音楽活動を行い『Steel Wound』でデビュー。さらに2009年にリリースした『By The Throat』にてNMEやWireで高評価を獲得。2010年にはブライアン・イーノからの依頼でダニエル・ビャルナソンと組み、映画『惑星ソラリス』にインスパイアされたエクスペリメンタル・ミュージックを制作した。またスワンズの前作『The Seer』や、アンビエント、ドローン・ミュージック界の重鎮ティム・ヘッカー、アーケイド・ファイア、トム・ウェイツ作品等に参加しているマルチ・リード奏者コリン・ステットソンといったアーティストの作品にも参加。ビョークの「Desire Constellation」のリミックス、映画のスコア作品も多く手掛けるなど、自身の作品以外での活動も非常に積極的だ。