ブリストルが生んだ天才トリッキー、史上最高傑作登場
80年代、ブリストルのアンダー・グラウンド・パーティ・シーンの中心をなしていたワイルド・バンチに準メンバーとして参加し、ワイルド・バンチがマッシヴ・アタックに改称されて以降も客演を続けるなど、90年代を席巻したブリストル・シーンの中心人物であり、ビョークのアルバム『Post』のプロデュースでも知られるトリッキーが本名を冠したアルバムをリリース!ヒップホップからハウス、ジャズからブルース、ロックからレゲエと鮮やかにその表情を変えていく本作『Adrian Thaws』には、ジャネット・ケイが1979年にヒットさせたラヴァーズ・ロックの名曲で、大家族に生まれ、様々な人種が入り交じるように生きるノール・ウェスト地区で過ごした幼少期のことを思い起こさせるという「Silly Games」(M-11)のカバーや、トリッキー・キッドを名乗り、ワイルド・バンチやマッシヴ・アタックと共に過ごした時代を彷彿をさせるロンドン・ポッセのカバー「Gangster Chronicle」(M-7)を収録。日本盤のみに収録されるボーナストラックには、マッシヴ・アタックの前身であるワイルド・バンチのオリジナル・メンバー、DJマイロによるリミックスを収録。
また前作『False Idols』に続いての客演となるアイルランド/イタリア系シンガー、フランチェスカ・ベルモンテ、そしてドイツ/ナイジェリア系シンガー、ネカ、新顔としては、トリッキーがそのアグレッシグなスタイルを称賛する英国のグライムMC、ベラ・ゴッティ(かつてはノーレイ名義で活動)、トランスジェンダーとして知られ、その強烈な個性で人々を魅了するミッキー・ブランコ、「Silly Games」のカバーでは、実の娘からの提案でロンドンのシンガー、ティルザーを起用している他、デンマークのシンガーソングライター、オー・ランド、Pitchforkでマッシヴ・アタックやトリッキーの初期作品と比較され話題となっている新進気鋭のアーティスト、ブルー・デイジーらが参加。さらに日本盤のみに収録されるボーナストラックには、マッシヴ・アタックの前身であるワイルド・バンチのオリジナル・メンバー、DJマイロによるリミックスを収録。
【Tricky】
エイドリアン・サウスによる音楽プロジェクト。音楽の他に俳優としても映画『フィフス・エレメント』に出演している。80年代、ブリストルのアンダー・グラウンド・パーティ・シーンの中心をなしていたワイルド・バンチに準メンバーとして参加し、ワイルド・バンチがマッシヴ・アタックに改称されて以降も客演を続けるなど、ブリストル・シーンの主役の一人として活躍。これまでに10作のスタジオ作品をリリースしており、これまでにビョークやネナ・チェリー、ボビー・ギレスピー(プライマル・スクリーム)らが参加している。フジロック・フェスティバルには過去3度出演し、サマーソニックにも出演歴がある。2014年9月にはタイトルに本名を冠し、自身の波乱の人生そのものを反映させた11作目のアルバム『エイドリアン・サウス』をリリースする。