若手ピアニスト、マウロ・グッビオッティのピアノ・トリオ・デビュー作
1981年生まれの若手ピアニスト=マウロ・グッビオッティによるピアノ・トリオのデビュー作品。
自ら北欧のサウンドに影響を受けたと語るように、全体的に奥行きを感じさせる透き通ったサウンドを基調に、イタリアならでは直感的なメロディセンスが光るピアノ・トリオ好盤です。
【収録曲/本人による解説】
1. Misread (Oeye / Boee - Kings of Convenience)
ラジオから流れるこの曲が、わたしの心を捉えた。真っすぐなメロディーとシンプルなハーモニー。そしてヴェールに包まれたスカンジナビア特有のメランコリー。
2. Seven Miles
3年前に書き起こしたマイルス・デイヴィスに捧げた1曲。
3. Prejudiced
いかにしてイタリアの政治はこうも変わってしまったか、汚れた行いがいかにわれわれの未来と希望を損なうものであるかを思いながら書いた曲。
4. Walkin.’ by the Sea
1月の太陽にまばゆく照りかえる半島の海岸をTシャツ1枚で散歩する。信じがたくも、純粋な喜びに満ちたひととき。
5. Winter's Almost Gone
去りゆく冬を肌で感じるとき。スウェーデンのメロディ・スタイルに感化されて。
6. Tales of a Tile
タイルの物語はいくつあるだろう?
7. Serenade
電車に乗って美しいイタリアの田園風景を眺めろ。わたしのセレナーデはその素晴らしさに捧げるもの。
8. The Dolphin (Luiz Eca)
ビル・エヴァンスはわたしがもっとも影響を受けた音楽家の一人。愛するこの曲を完全に自分のヴァージョンで録音してみたかった。
【パーソネル】
Mauro Gubbiotti (piano)、Gianludovico Carmenati (double bass)、Mauro Cimarra (drums)