新世代NYジャズのヒロイン、ベッカ・スティーヴンス
Photo by Shervin Lainez
ホセ・ジェイムズ新作『ホワイル・ユー・ワー・スリーピング』にもゲスト・デュオとして迎えられた〈ニューヨーク最良の秘宝〉ベッカ・スティーヴンスが、最新作『パーフェクト・アニマル』をもって遂に国内盤デビュー。日本先行発売!
ここ数年、21世紀以降の新しいジャズ・シーン最大の話題となっていたベッカ・スティーヴンス。ロバート・グラスパー、エスペランサなどからは〈最も注目すべき存在〉、地元ニューヨーク・タイムズ紙にも〈ニューヨーク最良の秘宝〉とまで言わしめた逸材。
デビュー作『Weightless』(2011年)は輸入盤ながらロングセラーを記録中。フォーク、カントリー、アイリッシュ・テイストなども散りばめられつつ、ブルックリン・ジャズのマナーかつ独特の作曲センス、音の鳴らし方の巧みさなどで日本でも決定的な評価を得て、新世代ジャズの新しい道しるべとなるディスクガイド『Jazz The New Chapter』誌にてロバート・グラスパー『ブラック・レディオ』級の重要作と紹介された。
この新作ではジャンルをさらに横断、プロデューサーはスコット・ソルター(スーパーチャンク、マウンテン・ゴーツ、セント・ヴィンセント他)を起用。オルタナ風味を最小限に混ぜつつ、ますます非ジャズ的になるようで、しかしこれこそ最新型ジャズ、アヴァン・フォークと納得させられる内容。
バンドは自身のヴォーカル、ギターなど弦楽器の他に、リアム・ロビンソン(p、keys、acco、vo)、クリス・トルディーニ(b、vo)、ジョーダン・パールソン(ds、perc)というメンバー。デビュー作でもセンスあふれる選曲で注目となったカヴァー曲は、2013年グラミー最多ノミネーターのフランク・オーシャン“Thinking Bout You ”、アッシャー“You Make Me Wanna”、そしてスティーヴ・ウィンウッド最大のヒット曲“Higher Love”と多彩。そして何といっても今やファースト・コールがかかるその圧倒的にチャーミングで人を魅了するヴォーカルが最高。下半期ジャズ・シーン最大の話題盤間違いなし。
【収録曲】
1. アイ・アスクトゥ I Asked (Becca Stevens)
2. インパーフェクト・アニマルズ Imperfect Animals (Becca Stevens)
3. シンキン・バウト・ユー Thinking Bout You (Christopher Breaux, Robert Taylor)
4. ビー・スティル Be Still (Becca Stevens)
5. 105 (Becca Stevens)
6. ティレリー Tillery (Becca Stevens)
7. ユー・メイク・ミー・ワナ You Make Me Wanna… (Jermaine Dupri, Manuel Lonnie Seal, Usher)
8. リマインダー Reminder (Becca Stevens)
9. ハイヤー・ラヴ Higher Love (Steve Winwood, Will Jenings)
10. JAC (Becca Stevens)
【日本盤ボーナス・トラック】
11. アイ・アスクトゥ(アコースティック・デモ・ヴァージョン)