ブーレーズ生誕90周年記念「ドメーヌ・ミュジカル」アニヴァーサリー・ボックス(10枚組)
2006年にフランス・ユニバーサルから発売された“ドメーヌ・ミュジカル”のアニヴァーサリー・ボックスVol1とVol2をまとめ、当時ボーナス・ディスクとして付されたインタビューCDと、今回初CD化の曲を含む2枚のボーナスCDを添付した注目の10枚組です。1944年にメシアンのクラスをプルミエ・プリ(一等賞)で卒業、オネゲル夫人に対位法を学び、レイボヴィッツに12音技法を学んだピエール・ブーレーズ。彼がジャン・ルイ・バロー&マドレーヌ・ルノー劇団の音楽監督を経て、1954年に創設したのが、この室内アンサンブル“ドメーヌ・ミュジカル”でした。このアンサンブルは、先の劇団の代表であるジャン・ルイ・バロー&マドレーヌ・ルノーがパトロンとなって結成され、古楽作品から先鋭的な現代作品を次々と演奏し、当時の音楽シーンに強い影響を与えました。彼が1967年にフランス政府の音楽政策に抗議して演奏中止を宣言するまでドメーヌ・ミュジカルとの活動は続き、以降、このアンサンブルは他者に委ね、ブーレーズ自身は世界へと羽ばたいていったのです。このBOXのボーナス・ディスクには珍しいG.ガブリエリの作品も含まれています。112ページに渡るブックレットにはインタビューの英語訳も掲載されています(日本語は付いておりません)。
(ユニバーサル・ミュージック/IMS)
【収録曲】
<CD1>10周年記念コンサート
・シュトックハウゼン:コントラ-プンクテOp.1
・ベリオ:セレナータI
ブーレーズ:
・主のない槌
・ル・マルトー・サン・メートル
・メシアン:異国の鳥たち
[録音:1956年]
<CD2>フランスに関連した音楽
・ドビュッシー:パンの笛
ヴァレーズ:
・比重
・21.5
・ハイパープリズム
・オクタンドル
・アンテグラル(積分)
メシアン:
・カンテヨジョーヤー
・7つの俳諧
<CD3>作曲家ブーレーズ
ブーレーズ:
・ストラクテュール第1集
・フルートとピアノのためのソナティナ
・ピアノ・ソナタ第2番
<CD4>同行する旅人たち
・カーゲル:弦楽六重奏曲
・ノーノ:インコントリ
・ヘンツェ:イル・マリニーのための協奏曲
プスール:
・マドリガルIII
・2台のピアノのためのモビール
シュトックハウゼン:
・ツァイトマーセOp.5
・ピアノ曲第4
<CD5>ストラヴィンスキー
・12楽器のためのコンチェルティーノ
・クラリネット・ソロのための3つの小品
・弦楽四重奏のための3つの小品
・管楽器のためのシンフォニー集
・きつね-歌と踊りによるブルレスケ
・バレエ「アゴン」
<CD6>新ウィーン楽派I(1899-1912)
・シェーンベルク:浄夜
・ウェーベルン:管弦楽のための6つの小品Op.6
シェーンベルク:
・3つの小品
・月に憑かれたピエロ
<CD7>新ウィーン楽派II(1906-1943)
ベルク:
・ロ短調のソナタ
・管弦楽のための3つの小品Op.6
・シェーンベルク:室内交響曲第1番
ウェーベルン:
・2つの歌Op.8
・4つの歌Op.13
・第1カンタータOp.29
・第2カンタータOp.31
<CD8>新ウィーン楽派III
シェーンベルク:
・セレナーデ
・7つの楽器のための組曲Op.29
ウェーベルン:
・ピアノのための変奏曲Op.27
・交響曲Op.21
<CD9>第3コンサート~1956年シーズン
・ジョヴァンニ・ガブリエリ:聖なるシンフォニーから
・ストラヴィンスキー:管楽器のための交響曲
・ヘンツェ:イル・マリニーのための協奏曲
・メシアン:異国の鳥たち
・クロード・エロイ:等価
<CD10>友情の物語
ブーレーズ独占インタビュー
(『主のない槌』ファースト・レコーディングを挟みながら Vega, 1956)
【演奏】
ピエール・ブーレーズ(指揮)
ドメーヌ・ミュジカル
ハンス・ロスバウト(指揮)
バーデン-バーデンSWF交響楽団からのソリスト
【録音】
1956~1967年
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2015年02月18日 18:45