ジャン・ロンドー、セカンド・アルバム~Vertigo(ラモー&ロワイエ:クラヴサン作品集)
昨年デビューした鬼才チェンバリスト、ジャン・ロンドーのセカンド・アルバムが登場です。今回は、フランス・バロックの2人の巨匠「ラモー」と「ロワイエ」の作品を収録。ジャン・ロンドーの最初のアルバム『バッハ:チェンバロ作品集』は、「チェンバロにあるすべての可能性の探求」として、フランスで最も権威ある賞「アカデミー・シャルル・クロス」を受賞しました。
今回のアルバム『Vertigo(めまい)』は、ジャン=フィリップ・ラモー(1863-1764)と一緒に、このアルバムの焦点にあてられたジョゼフ・ニコラ・パンクラス・ロワイエ(1705?~1755)による、ルイ15世の宮廷で活躍した2人の作曲家の作品で、まるでヒッチコックの映画のように劇的で、熱狂的な作品が収録されていることからこのタイトルが付けられました。神話、魔法、バレエや精巧な舞台から題された音楽で、当時の光景とフランスのバロック・オペラとの関係と想像力の世界が、キーボード上の10本の指によって誘発されています。「ワーグナーのリストによるピアノ・トランスクリプションが19世紀に行ったように、チェンバロ(クラヴサン)で家庭にオペラのスリルをもたらした可能性があった」とジャン・ロンドーは語っています。そうした音楽を、ジャン・ロンドー独自の構成、解釈とキレのあるな装飾性とスピード感、彼の先進的かつ説得力のある魅力満載のアルバムです。なおこのアルバムは、名チェンバリスト「スコット・ロス」の住まいであり録音も行っていた「アサス城」で録音され、スコット・ロス自身が使用していた楽器が使用され、録音されました。
(ワーナー・ミュージック・ジャパン)
【収録曲】
1.ラモー:クラヴサン曲集第1巻(1706)より「プレリュード」
2.ロワイエ:クラヴサン曲集第1巻(1746)より「アルマンド」
3.ラモー:クラヴサン曲集と運指法~組曲ニ長調より「やさしい訴え」「ソローニュのひなどり」「ミューズたちの対話」
4.ロワイエ:クラヴサン曲集第1巻(1746)より「船乗り」「タンバリン」「めまい」「ツァイーデ」「スキタイ人の行進」
5.ラモー:新クラヴサン組曲集第1番(1728)より「サラバンド」
6.ラモー:クラヴサン曲集第2巻(1724)より「ミュゼットとロンドー」「タンバリン」
7.ラモー:新クラヴサン組曲集第2番(1728)より「メヌエット」「未開人」
8.ロワイエ:クラヴサン曲集第1巻(1746)より「レマーブル」
【演奏】
ジャン・ロンドー(チェンバロ)
【録音】
2015年 フランス・アサス城(シャトー・ダサス)
[デジタル:セッション]
カテゴリ : ニューリリース | タグ : プロモ(クラシック)
掲載: 2015年12月08日 11:30