凄まじい熱血演奏~イタリアの往年の巨匠デ・サバタによるベートーヴェン名演集(3枚組)
録音嫌いとして知られる巨匠デ・サバタ。トスカニーニに次ぐイタリアの世界的指揮者であり、情熱的というか発狂的な激しい演奏で知られます。サバタはオーストリア・ハンガリー帝国領であったトリエステの出身でドイツ音楽にも一家言あり、バイロイト音楽祭でワーグナー、ザルツブルク音楽祭でも尊敬を集めました。デ・サバタのベートーヴェンを集めた好企画。特に今回はテアトロ・コロンの第九が含まれることが喜ばしい限り。テアトロ・コロンには定期的に客演し、ワーグナー演奏で重要な位置を築きました。コロンの第九というとトスカニーニの熱血演奏で知られますが、デ・サバタはそれに匹敵する凄まじい演奏で聴衆を興奮の渦に導いています。アセテート録音で限界はありますが鑑賞に堪える音質です。原語歌唱。合唱指揮者のラファエル・テラノロは、同劇場の合唱指揮者として長きに渡って活躍した名匠。カラスとの共演も知られています。
(ミューズ貿易新社)
ベートーヴェン名演集
交響曲第3番「英雄」(LPO、1946年5月スタジオ)、交響曲第5番「運命」(NYP、1950年3月16日ライヴ)、交響曲第6番「田園」(聖チェチリア音楽院管1947年1月スタジオ)、交響曲第8番(NYP、1951年3月18日ライヴ)、交響曲第9番「合唱」(テアトロ・コロン管、1949年7月26日ライヴ)
ヴィクトル・デ・サバタ指揮
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2016年01月12日 18:30