ティーレマン~2015年バーデン=バーデン復活祭音楽祭でのブルックナー:交響曲第9番(映像)
2015年バーデン=バーデン復活祭音楽祭ライヴ。バーデン=バーデンにティーレマン&ドレスデンが登場。
2015年のバーデン=バーデン復活祭音楽祭のライヴ映像。1967年カラヤンが創設したザルツブルク復活祭音楽祭は、45年間ベルリン・フィルがメイン・オーケストラを務めていましたが、ベルリン・フィルは2013年から場所をドイツ南西部の温泉場バーデン=バーデンに移して行っています。そのバーデン=バーデンに2015年のゲストとして呼ばれたのが、クリスティアン・ティーレマン率いるシュターツカペレ・ドレスデン。彼らは先述のザルツブルク復活祭音楽祭をベルリン・フィルから引き継ぐ形で出演しており、バーデン=バーデンへのキャスティングは驚きと言えるでしょう。
ティーレマンとシュターツカペレ・ドレスデンは、スローペースですがブルックナーの交響曲のチクルスに取り組んでおり、2012年収録のブルックナー第8番(716204)、2013年収録のブルックナー第5番(717904)と充実した音楽を聴かせてくれました。この第9番はブルックナー最後の交響曲で、第3楽章まで書き上げられた未完の作品でありますが、晩年の宗教色に彩られた深遠な世界が圧倒的な存在感で描かれています。ティーレマンとシュターツカペレ・ドレスデンは、2015年2月の来日公演でもブルックナーの第9番を取り上げており、素晴らしい演奏を披露しました。このバーデン=バーデンでもティーレマンは緻密な音楽を細部まで作り込み、オケの伝統美である美しい音色をあますところなく引き出し、バーデン=バーデン祝祭劇場がまるで荘厳な聖堂かのような感動的な響きをうみだしています。
(キングインターナショナル)
【曲目】
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調(原典版)
【演奏】
クリスティアン・ティーレマン(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
【収録】
2015年5月 バーデン=バーデン祝祭劇場(ライヴ)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : プロモ(クラシック)
掲載: 2016年01月14日 14:00