カウフマン、ハルテロス~ヴェルディ生誕200年記念、新演出による「運命の力」(映像)
2013年12月バイエルン州立歌劇場で新演出上演されたヴェルディの歌劇「運命の力」です。ヴェルディの歌劇「運命の力」は、1862年にマリインスキー劇場で初演され、1869年にミラノ・スカラ座で改訂版が初演されました。ヴェルディ生誕200年を記念して制作されたこのバイエルン州立歌劇場での新演出は、その2つを組み合わせたヴェルフル版を採用しています。オーストリア出身のブルク劇場などで演劇の演出手掛けてきた気鋭のマルティン・クシェイによる演出は現代的なコスチュームとセッティングで、ヴェルディのやや古風なオペラを現代に鮮烈に蘇らせています。歌手は美しい舞台姿と力強い歌声で活躍中のソプラノ、アニヤ・ハルテロス、世界的な人気を不動のものとするテノール、ヨナス・カウフマンというが「夢の組み合わせ」が起用されているのが話題で、「ミュンヘン・オペラはヴェルディのアニヴァーサリー・イヤーに大いに貢献した。カウフマンとハルテロスの二人の主役はともに最上の出来」(タイムズ紙)、「これ以上素晴らしく、グランド・オペラらしいオペラ上演は考えられない」(ディ・ヴェルト紙)などと絶賛されました。この2人の世界を、指揮者アッシャー・フィッシュが見事にまとめ上げています。現代的で部分的に過激な殺人場面なども含まれていますが、それがサスペンス・ドラマ風な集中力の高い舞台は、作品の持つシリアスさが強調されているのが特徴の上演です。
(ソニー・ミュージック)
【曲目】
ヴェルディ:歌劇「運命の力」(全曲)
【演奏】
ヨナス・カウフマン(ドン・アルヴァーロ)
アニヤ・ハルテロス(レオノーラ)
ルドヴィック・テジエ(ドン・カルロ)
ナディア・クラスティーヴァ(プレツィオシッラ)
ヴィタリ・コワリョフ(カラトラーヴァ侯爵/グルディアーノ神父)
レナート・ジローラミ(メリトーネ) 他
アッシャー・フィッシュ(指揮)
バイエルン州立歌劇場管弦楽団&合唱団
マルティン・クシェイ(演出)
【収録】
2013年12月22日 ミュンヘン、バイエルン州立歌劇場(ライヴ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2016年02月15日 18:00