ミドリ・ザイラー(バロック・ヴァイオリン)によるバッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1~3番
Midori Seiler - Violin Sonata No. 1 in G Minor, BWV 1001: III. Siciliana
「私はバッハの無伴奏作品を演奏するためにヴァイオリニストになったのでしょうか。それとも、ヴァイオリニストになるためにバッハの無伴奏作品を弾くのでしょうか」
ミドリ・サイラーにとって、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタは、彼女の音楽のライフワークの中核となる作品です。彼女は作品が生まれた場所、ケーテン城のヨハン・セバスティアン・バッハ・ザールで録音しました。アンドレア・グァルネリ(1626~98)の1680年製ヴァイオリンとバロック弓を用いることで、個々の声部のメロディーに微妙さ、繊細さ、力強さと歌いやすさをもたらし、作品の巨大な構造に加えることに成功しています。
(Berlin Classics紹介文より抄訳)
ミドリ・ザイラー(バロック・ヴァイオリン)
日本人ピアニストの母と、バイエルン人ピアニストの父を持ち、オーストリアのザルツブルクで育った。ヘルムート・ツェートマイヤー、シャンドール・ヴェーグ、デイヴィッド・タケノ、エバーハルト・フェルツ、ステファン・マイに師事し、ザルツブルク、バーゼル、ロンドン、ベルリンで学ぶ。
2000年からベルリン古楽アカデミーとアニマ・エテルナのコンサートマスターを務め、エイジ・オヴ・エンライトメントやドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンなどの有名オーケストラやアンサンブルにコンサートマスターとして客演している。
ソリストとしては、バッハ、テレマン、ハイドン、メンデルスゾーン、モーツァルトやベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を、ヨーロッパ、南米、アジア、アメリカで公演している。
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲、バッハのヴァイオリン協奏曲BWV1052(C.P.E.バッハのチェンバロ作品の断章をもとにミドリ・ザイラーが編曲)、リムスキー・コルサコフのシェヘラザードなどの録音の多くが賞を獲得している。ジョス・ファン・インマゼールとはモーツァルトとシューベルトのヴァイオリン・ソナタを録音しており、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集の全曲録音が2011年に完成する。
なんといっても注目すべきはソリストとして参加した、ベルリン古楽アカデミーと振付のホアン・クルス・ディアス・デ・ガライオ・エスラオラによるヴィヴァルディの「四季」の舞台制作で、これはライヴ録音DVDとなり、2010年にはCDが発売となった。
ブルージュ、アントワープ、ケムニッツのマスタークラスで教鞭をとり、ハーグ王立音楽院に招かれて“19世紀の演奏法”について指導した。
2010年からワイマール・フランツ・リスト音楽大学の古楽研究所でバロック・ヴァイオリンとヴィオラの教授を務めている。
(2012年来日時のアレグロミュージックによるバイオグラフィーより)
Berlin Classicsによるプロモーション映像
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2016年02月29日 15:00