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スワヴェク・ヤスクウケによるイマジナティヴなピアノ作品

SLAWEK JASKULKE

多くの傑作盤を残してきたポーランドを代表するピアニスト、スワヴェク・ヤスクウケが、慣れ親しんだ練習用の古いピアノを使い、マジカルでリリシズム溢れる新しいピアノ・ミュージックの世界に到達。二本のマイクだけで録音し、温かな音響感ある音で波打つごとき静かな“海”を表現した信じがたいほど美しく革新的なサウンド。

この海は決して漂うばかりではない。編まれた音がゆるやかに解きほぐされてゆく。
その波の流れの行くえを見守るあたたかな眼差し。慈愛につつまれる…。
中島ノブユキ (音楽家)

SLAWEK JASKULKE / Sea
Sea I
Sea II
Sea III
Sea IV
Sea V
2013年ポーランド&ノルウェー録音
スワヴェク・ヤスクウケ(ピアノ、作曲)

中欧のジャズ大国であるポーランドが誇る、1979年生まれのピアニスト、スワヴェク・ヤスクウケ。彼のここ数年のクリエイティブで幅広い活動は、ヨーロッパでは既に大きな存在となっている。

スワヴェク・ヤスクウケは自身のピアノ・トリオや自国出身であるショパンのカヴァー・プロジェクト他、多方面で活躍しているピアニスト/作曲家。ハービー・ハンコック、マッコイ・タイナー、バルトーク、ヒンデミット、ラフマニノフ他に影響を受けているが、ヒップホップやエレクトロニカ、ポストロック等からも影響を受け、ポーランドの若者に大人気だったパンク・ジャズ・ユニット「ピンク・フロイト」にも活動の初期は参加していた。映画音楽での活動やモダン・クラシカルの仕事にも関わり、ポーランドで最も輝いた才能を持つ。2002年の初リーダー作以来、共演を含め既に9枚のアルバムをリリース。特にこの2014年作での躍動的でスケール豊かなピアノの響き、何よりもまさにショパンをも思わせる天性のメロディ・センス、リリシズムは“奇跡”と言ってもよいほどのクオリティ。

本作はバルト海沿岸出身の彼が「海」をテーマにしたイマジナティヴな組曲。口ずさめるメロディばかりだが、極めてポスト・モダンなサウンドという意味ではハウシュカをも想像させる。ピアノを弾きまくっているが、その旋律の繋がりは美しく、また絶妙なリバーブ効果で全曲が幻想的で落ち着いたシネマティックなサウンドに聴こえると共に、彼の作曲家としての途方もない才能も大きく迫ってくる。

掲載: 2016年03月31日 20:06