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有田正広&クラシカル・プレイヤーズ東京の珍しい版によるメンデルスゾーン第3&4、フィンガル

有田正広のメンデルスゾーン

日本の古楽界をリードするフルート奏者有田正広は、国内外の数々のコンクールで輝かしい受賞歴を持ち、クイケン兄弟やトレヴァー・ピノックなど世界的なアーティストともしばしば共演。2009年4月には、ロマン派までをレパートリーとする日本初のオリジナル楽器によるオーケストラ「クラシカル・プレイヤーズ東京(CPT)」を結成。このCDは彼らの最新ライヴ録音である。

メンデルスゾーンの作品は、2009年にテーマ・カタログが刊行され、ようやくその作品の全体像が明らかにされた。また、作品の研究も進み、いくつかの出版社からは信頼の置ける楽譜の出版も行われるようになり、その成果として「ヴァイオリン協奏曲ホ短調 作品64」の初期稿なども出版され、演奏もされるようになってきている。

このCDに収録された交響曲 第4番 イ長調「イタリア」、序曲「ヘブリディーズ諸島(フィンガルの洞窟)」、交響曲第3番 イ短調「スコットランド」の3曲についても同様に、新しい研究成果に基づいた楽譜を使用している。

また、本格的なピリオド楽器でメンデルスゾーンの管弦楽曲を演奏する試みは、CDの録音で見る限り1988年ごろから始まったようである。日本でも2000年以降にごくわずかに録音されたものがあるとはいえ、まだ本格的な状況には至っていない現在、有田=CPTによるメンデルスゾーンの演奏は画期的と言えるだろう。
※版についてはライナー・ノートに小川恒行氏の詳細な解説がございます。
(東武ランドシステム)

<東京芸術劇場アーカイヴ・シリーズ>
メンデルスゾーン:
(1)交響曲第4番イ長調Op.90「イタリア」(1834年版)
(2)序曲「ヘブリディーズ諸島(フィンガルの洞窟)」(ローマ版第2稿)
(3)交響曲第3番イ短調Op.56「スコットランド」(1842年稿)
演奏タイム:
(1)[10:38][6:00][6:58][6:27]/(2)[11:07]/(3)[16:36][4:17][9:25][9:51]

有田正広(指揮)クラシカル・プレイヤーズ東京
録音:(1)2015年7月12日、(2)(3)2016年2月6日、
何れも東京芸術劇場ライヴ・デジタル録音

ピリオド楽器オーケストラによるメンデルスゾーン交響曲録音

日本人指揮者によるメンデルスゾーン交響曲録音

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年06月24日 17:30