有田正広が17本の笛で奏でる、フルート400年の歴史！『無伴奏フルートの世界 ～パンの笛 400年の旅～』（UHQCD）

古楽器演奏のパイオニア・有田正広が17本の笛で奏でる、フルート400年の歴史

1970年代から現在に至るまで第一線で活躍を続けるフルート奏者・有田正広。
1998年にアリアーレ・レーベル(日本コロムビア)よりリリースされた「パンの笛〜フルート、その音楽と楽器の400年の旅」は、当時のクラシック界に大きなインパクトを与え、現在でも名盤として愛聴され続けています。

この有田正広の代表作でもある「パンの笛」続編となるアルバムが、20年以上の月日を経て新たに登場。
1998年版「パンの笛」でのコンセプトを受け継ぎ、ルネサンスから現代まで400年に渡る作品を、作曲された当時の楽器(またはそのレプリカ)で演奏。さらに今作では、全曲を無伴奏フルート曲で構成し、バッサーノなどのルネサンス期作品、バッハをはじめとしたバロック音楽から、モダンフルートの名作・ドビュッシー「シランクス」、武満作品や有田自作などの現代音楽作品も収録。
運指もピッチも異なる、延べ17本の楽器を自在に操る演奏は、古楽器演奏のパイオニアである有田正広だからこそなしえる、まさに唯一無二の作品となっています。
（Columbia）

『無伴奏フルートの世界 ～パンの笛 400年の旅～』
【曲目】
1. J.M.オトテール ≪ル・ロマン≫：プレリュード ニ長調

2-5. J.S.バッハ：ソロ（パルティータ）イ短調 BWV1013
I.アルマンド  Allemande
II.コレンテ  Corrente
III.サラバンド  Sarabande
IV.英国風ブーレ  Bourree Angloise

6. J.F. ルベル：パッサケーグル ホ短調
7. G.バッサーノ：リチェルカータ 第5番 ニ調
8. J.J.クヴァンツ：アラ・フランチェーズ ニ長調

9-11. J.ドンジョン：「8つのサロン・エチュード」から
I.エレジー Elegie-Etude, in E-minor
II.セレナード Serenade-Etude, in E-major
III.風の歌 Le Chant du Vent, in A flat-major

12.  J.M.オトテール ≪ル・ロマン≫：間奏曲 イ短調

13-15.C.Ph.E.バッハ：無伴奏ソナタ イ短調
I.ポコ・アダージョ Poco Adagio
II.アレグロ Allegro
III.アレグロ Allegro

16. M.ブラヴェ：ジーグによるロンドー ホ短調
17. 有田正広：羽高 Ukou（2020）
18.作曲者不詳（17世紀）：「ブドロ」；「アポロンの饗宴」から
19. J.ファン・エイク：我が美しきアマリッリ ニ短調
20. A.E.ミュラー：モーツァルトお気に入りの主題  ト長調 （有田正広版）
21. 武満徹：エア
22. C.ドビュッシー：パンの笛、または シランクス
23. J.M.オトテール ≪ル・ロマン≫：終曲 ヘ短調

【演奏】
有田正広（フルート）
使用楽器：
ルネサンス・フルート（7, 18, 19）／バロック・フルート（1-6, 8, 12-16, 23）／クラシカル・フルート（20）／初期・中期ベームシステム・フルート（9-11）／現代ベーム・フルート（17, 21, 22）

【録音】
岩舟コスモスホール（2020年11月25日～28日）