CD復刻は遂にファイナル!伝説のジャズ・レーベル〈スリー・ブラインド・マイス〉復刻シリーズ
1970年代、日本のジャズが熱かった頃、〈スリー・ブラインド・マイス〉というレーベルがあった。TBMの愛称で知られ「楽しいジャズ」「スイングするジャズ」「創造的なジャズ」「個性的なジャズ」を四本柱に、メインストリーム系のモダン・ジャズからビッグ・バンド、ヴォーカル、フリー・ジャズ、フュージョンまで、幅広いカテゴリーを網羅。
今田勝、山本剛、鈴木勲、金井英人、中本マリなど、それまであまりレコーディングの機会に恵まれなかったライヴ・シーンの実力者たちを積極的に起用し、日本のジャズ界に新風を吹き込んだ。その功績は彼らの現在に至るまでの活躍ぶりを見れば明らかである。
約150種の作品がリリースされているが、駄作の類はひとつもない。驚異的なレベルの高さがTBMの大きな特質にして魅力である。これまでに一部CD化されたものもあるが、それらも現在はすべて廃盤状態。中古市場ではトンデモない価格で取引がなされているものもある。
伝説のジャズ・レーベル〈スリー・ブラインド・マイス〉の復刻シリーズ!紙ジャケット仕様/Blu-spec CDで復刻!CD復刻は遂にファイナル!
中本マリ+横内章次トリオ+1 / リル・ガール・ブルー
デビュー時からいぶし銀のような輝きを放つ中本マリの一大ブルース絵巻(TBM第2弾)。真っ黒に歌い上げるレオン・ラッセルの“ソング・フォー・ユー”、うねりあるスキャットでメンバーと絡み合う“バグス・グルーヴ”は鳥肌モノだ。(塙耕記)
横内章次トリオ+1 / グリーンスリーヴス
イージーリスニング界で名を馳せた実力派ギタリスト・横内章次による本格ジャズ作品。ボッサ・チューン“ユア・ウォッチ・イズ・テン・ミニッツ・スロー”は和モノ愛好家から支持され、オーディオ・ファンからは優秀録音盤として評価されるなど多方面から愛される名盤。(塙耕記)
水野修孝/宮間利之とニューハード / 水野修孝の世界
初CD化!鬼才・水野修孝を世に知らしめた、「5 DAYS IN JAZZ 1976」の4日目における「水野修孝の世界の夕」の実況録音盤。重厚かつ疾走感溢れるジャズ・ロック作品“コンセントレイション”、“ジャズ・オーケストラ’75パートⅡ”は圧巻の演奏だ。渡辺香津美の超絶ソロにも注目!(塙耕記)
古谷充+大塚善章トリオ+1 / ソリチュード
関西の雄・古谷充のTBMレーベル唯一のリーダー作。古谷充とザ・フレッシュメンの一連のアルバムを聴いて、古谷のヴォーカルをもっと楽しみたいと切望していた通なリスナーには家宝になること間違いなしの大人のヴォーカル作品。(塙耕記)
金井英人クインテット / アランフェス協奏曲
初CD化!リーダー作「Q」、「鳥の詩」やティー&カンパニーのメンバーとしてTBMレーベルに数々のエッジの効いた作品を残してきた金井英人が、井上・藤原の2管を擁したクインテットで挑んだ大傑作。※爆音でお楽しみください (塙耕記)
市川秀男トリオ / 明日への旅立ち
テクニシャン・ピアニスト、斬新で抒情的な楽曲創りを得意とする作曲家、2つの顔を持ち合わせた音楽家・市川秀男がTBMレーベルに残したピアノトリオ作品。円熟期をむかえた市川が更なる高みに辿りついた傑作。(塙耕記)
太田邦夫クインテット / 俺たちの青春
初CD化!TBMレーベルをこよなく愛するリスナーの裏愛聴盤として知られる、太田邦夫のTBM第2弾。メンバー全員が軽快に躍動するオリジナル“海と太陽”、16分を超える壮大なタイトル曲で高野が魅せる哀愁のテナー・ソロ等、聴きどころ満載。(塙耕記)
今田勝トリオ / ワン・フォー・デューク
「5 DAYS IN JAZZ 1975」の4日目に行われた「デューク・エリントンに捧げる夕」を実況録音した今田勝のTBM第5弾。小気味よくハッピーな“ワン・フォー・デューク”、抒情的かつブルージーな“ブルー・レイン”のオリジナル2曲が絶品のピアノトリオ作品。(塙耕記)
松本英彦カルテット / サンバ・デ・サン
初CD化!我が国を代表するテナー奏者・松本英彦のTBM第2弾。サンバでありながらシリアスな展開がたまらない“サンバ・デ・サン”、ハイセンスなモード・チューン“アネイド”のオリジナル2曲は、彼の知られざる名曲である。(塙耕記)
アラン・プラスキン / エンカウンター
金井英人により見出された無名のアルト奏者、アラン・プラスキンの初リーダー作品。22歳の若武者が、当時の日野皓正クインテットのリズム隊を従え縦横無尽にブロウする快作である。随所で魅せる杉本喜代志のソロも絶品。(塙耕記)
【TBM復刻シリーズ】リリース一覧
第1期/第2期/第3期/第4期/第5期/第6期/第7期/第8期/第9期/第10期/ファイナル