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V.ユロフスキ~スヴェトラーノフの85回目の誕生日記念コンサート[映像作品DVD]

ユロフスキ鐘

20世紀を代表する指揮者の一人、エフゲニー・スヴェトラーノフ(1928-2002)。モスクワ出身、モスクワ音楽院で学び、1955年からボリショイ劇場で指揮、1962年には同歌劇場の首席指揮者に任命されます。1965年からはロシア国立交響楽団(旧ソ連国立交響楽団)の芸術監督、首席指揮者に就任し、35年間に渡ってこのオーケストラの発展に尽力しました。モスクワ音楽院の壮麗なチャイコフスキー・ホールで開催された、スヴェトラーノフの85回目の誕生日を記念して行われたこの演奏会は、ピアノのブロンフマンやバリトンのレイフェルクス、テノールのグリヴノフなど素晴らしいソリストを迎え、2011年から芸術監督、首席指揮者を務めているユロフスキが全てをまとめています。選ばれた作品はどれもスヴェトラーノフが愛したもので、中でもラフマニノフの「鐘」は、スヴェトラーノフがモスクワ音楽院での最終試験で選択した作品であり、また死の2週間前にも演奏したという、キャリアの最初と最後を飾る重要なレパートリー。ユロフスキは先人への敬愛を込め、これらの曲を溌剌と演奏しています。
(ナクソス・ジャパン)

正式名称に「スヴェトラーノフ記念ロシア国立アカデミー交響楽団」という長い名前をもった同オーケストラは、旧ソ連時代にはソ連国立交響楽団とか、USSR国立アカデミー交響楽団などと訳されて親しまれていた楽団です。1965年から2000年までスヴェトラーノフの長期政権が続いた後、シナイスキー、ゴレンシテインと受け渡され、2011年10月からウラディーミル・ユロフスキが芸術監督兼首席指揮者の座にあります。
演奏会のメイン・プログラムであるラフマニノフの合唱交響曲“鐘”は、生前のスヴェトラーノフがもっとも愛した作品の一つで、これまでの録音としては1958年と1979年の旧ソ連時代のもの、それに死の2週間前に演奏した2002年のものが知られています。特に最後のBBC交響楽団を振ったライヴは、緊張感あふれる凄絶な演奏で、CDリリース時に大いに話題となりました。今回のユロフスキのDVDと聴き比べてみるのも一興ではないでしょうか。なお、バリトンのセルゲイ・レイフェルクスは、この2002年のロンドン・ライヴでも歌っていたメンバーです。
(タワーレコード)

【収録曲目・演奏】
ラフマニノフ:合唱交響曲「鐘」Op.35
 タチアナ・パヴロフスカヤ(ソプラノ)
 フセヴォロド・グリヴノフ(テノール)
 セルゲイ・レイフェルクス(バリトン)
バルトーク:ピアノ協奏曲 第3番 ホ長調 Sz119,BB127
 イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)
プロコフィエフ:女声合唱と管弦楽のための「2つの詩」Op.7
プロコフィエフ:テノール独唱、合唱と管弦楽のためのカンタータ「彼らは7人」Op.30
 フセヴォロド・グリヴノフ(テノール)

 ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)
 ロシア国立交響楽団、ユルロフ国立合唱団
【収録】
2013年9月6日、モスクワ音楽院大ホール

収録時間:84分
音声:ステレオ2.0/DD5.1
字幕:英語、ドイツ語、フランス語、韓国語
画面:16:9
REGION All(Code:0)
DVD…片面ニ層ディスク

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年08月21日 11:59