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ベルリン・テクノ界の最先端を独走する男マルセル・デットマン、DJ-KICKSに登場

Marcel Dettman

 

ムーディーマン、デイム・ファンク、そしてジャックマスターと2014年に入って既に3作品もリリースされ、その勢いと人気がますます加速しているDJミックス・シリーズの金字塔〈DJ-KICKS〉の第55弾は、〈!K7 Records〉にとってもホームであるベルリンのテクノ・シーンを独創しながら独走するカリスマDJ、マルセル・デットマン。同地最高峰の名門クラブ〈BERGHAIN〉にて長年レジデントDJを務め、ベルリンのテクノ・シーンを支える人気レーベル〈Ostgut Ton〉の看板アーティストとして、ベルリンをテクノの聖地たらしめてきた立役者である彼。過去に『Berghain』、『Fabric』という人気DJミックス・シリーズにて作品を残してきた彼が、ようやくというべきか、この〈DJ-KICKS〉シリーズに参戦。

今回のミックスでは、踊らせるというよりは聴かせるミックスに力点を置いたという内容通り、プロデューサー/リミキサーといった自身のクリエイティヴな顔を前面に出した内容。〈Strictly Rhythm〉の最新リリースから、クラレンスGの91年の古典トラック“Cause Said It Right”など、新旧のダンス・ミュージックはもちろん、テクノやハウスのサブジャンルまで深く掘り下げた、DJとして豊潤な知識が伺える選曲はさすがの一言。

そしてアーティスト/プロデューサーとしての見せ所として、トータル74分のプレイタイムの中で実に7曲もの未発表曲/リミックス/エディットを投下。特にテクノ/ハウス・ミュージック・ファンにとって価値があると言えるのは、レヴォン・ヴィンセントと再びコラボレーションした本ミックスのエクスクルーシヴ・トラック「Can You See」。

批評的なへヴィ・テクノ・リスナーだけでなく、カジュアルなリスナーも楽しめるサウンドと構成をデザインした、美しく気高いこのミックスは、デットマンの長いキャリアの中でも特に最高のものだと言えるだろう。

国内仕様盤には、未発表7曲のフル・ヴァージョンを収録したボーナスCDRを付属。

 

 

タグ : クラブ/テクノ

掲載: 2016年09月26日 12:20