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正に21世紀のニュー・ソウル!ラウル・ミドン、待望のスタジオ・アルバム

Raul Midon

 

70年代のスティーヴィー・ワンダーを彷彿とさせる、魂のシンガー・ソングライター&ギタリスト、ラウル・ミドンの待望の新作。

2013年の前作 『ドント・へジテイト』では、ダイアン・リーヴス、リズ・ライト、リチャード・ボナらをゲストに迎えての、セルフ・プロデュースによるシンプルでストレート、初心に還ったかような、ピュアでナイーヴな楽曲の数々が好評だった。

本作は、さらにそれを研ぎ澄まさせた、シンガー・ソングライター、ラウル・ミドンの円熟の歌とギター演奏、そして力強いパッションを感じさせてくれる、正に21世紀のニュー・ソウル!と呼びたくなるような楽曲が詰まった、素晴らしい内容となっている。そう、あの、スティーヴィー・ワンダー、カーティス・メイフィールド、ダニー・ハザウェイらが活躍した時代を思い起こさせるような、アコースティックでソウルフルなオリジナル・ナンバーに加え、スティーリー・ダンを想わせるような、ジャズのエッセンスを取りこんだポップ・サウンド。前作にあった、ラテン風味は減退しており、ソウル、ポップ・シーンを見据えたアルバムと言える。

前作ラストナンバーでは、ザ・フーの「恋のマジック・アイ」の鮮烈カヴァーが話題を呼んだが、本作ラストでは、スティーヴ・ミラー・バンドの名曲「フライ・ライク・アン・イーグル」を取りあげている。原曲に忠実な愛情あふれるカヴァーとなっており、鷹のように空を自由に飛び回る、ラウル・ミドンの歌とギターが実に感動的!

タグ : ソウル/R&B

掲載: 2017年01月27日 10:50