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ガーディナー&LSOによるメンデルスゾーン・シリーズ最新盤は「真夏の夜の夢」(SACDハイブリッド+Blu-ray Disc Audio)

ガーディナーの真夏の夜の夢

サー・ジョン・エリオット・ガーディナーがロンドン響を指揮するメンデルスゾーン・シリーズの第4弾。「真夏の夜の夢」、語り部分も収録した注目の内容です。

夏至の頃に行われる聖ヨハネ祭の前夜の幻想を描く喜劇、「真夏の夜の夢」。メンデルスゾーンはシェイクスピアの戯曲にインスピレーションを得、17歳の時に、序曲を作曲しました。ガーディナーとLSOが繰り広げる序曲の緻密な演奏は、あらためてメンデルスゾーンの繊細なオーケストレーションを実感するもの。つづく劇中音楽の楽曲は、序曲から17年の時を隔てて作曲されたものですが、17歳の時の色彩感と躍動感はまったく失われていないどころか、透明感を増し、さらにシューマンのような豊かな詩を感じる旋律に満ちています。シェイクスピア(1564-1616)没後400年記念の年の演奏ということで、ガーディナーは、妖精の世界や人間の恋のストーリーに重きを置いて流れを構成。メンデルスゾーンが描いた豊かな色彩のメルヘンの世界を見事に再現しています。語りを収録しているのもまたうれしいところ。演じる役者はいずれも名門ギルドホール音楽劇学校で学んでおり、まさに本場のシェイクスピアを味わうことができます。合唱もガーディナーの手兵、名門モンテヴェルディ合唱団ということで愉悦のきわみの美しさです。

従来のSACDハイブリッド盤に加えて、同一の演奏内容を収めたピュア・オーディオ・ブルーレイ・ディスクが同梱されます。お手持ちのブルーレイ・ディスク・プレーヤーで手軽に楽しめるハイスペックのフォーマットへの対応はオーディオ・ファイルから大好評です。なお、ブルーレイ・ディスクには、ボーナスとして、2016年2月16日の演奏会のもようが収録されています(前半に演奏された交響曲第1番も収録)。
(キングインターナショナル)

【曲目】
メンデルスゾーン:
「真夏の夜の夢」序曲op.21
劇中音楽「真夏の夜の夢」op.61
 プロローグ
 No.1 スケルツォ(スケルツォ)
 No.2 リステッソ・テンポ
 No.2aアレグロ・ヴィヴァーチェ(情景と妖精の行進曲)
 No.3 合唱付きのうた(二人のソプラノのための歌と女声合唱曲
 No.4 アンダンテ(情景)
 No.5 アレグロ・アッパッショナート(間奏曲)
 No.7 夜想曲(コン・モート・トランクイッロ)
 No.8 アンダンテ(夜想曲)
 No.9 結婚行進曲
 No.12 アレグロ・ヴィヴァーチェ・コメ・プリモ(情景)
 フィナーレ
【演奏】
サー・ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
ロンドン交響楽団
モンテヴェルディ合唱団
ナレーション:チェリ・リン・チッソーネ、アレクサンダー・ノックス、
フランキー・ウェイクフィールド
【録音】
2016年2月16日、バービカン・ホール(ライヴ録音[DSD 128fs])