プラシド・ドミンゴがマクベス役!コンロン&ロサンゼルス・オペラ管によるヴェルディ:歌劇「マクベス」!
ドミンゴ75歳にして出演したマクベスの絶唱!
ロマンス、ドラマ、感動に満ちたオペラ。しかし、シェイクスピアの『マクベス』は、甘い恋愛などとは程遠い、興味深くも残忍な物語。魔女の予言に惑わされた野心家夫妻の行く手にたれ込める暗雲、若きヴェルディが敬愛するシェイクスピアに初めて取り組んだ衝撃作です。
この作品が昨年ロサンゼルスのドロシー・チャンドラー・パヴィリオン内にある歌劇場で上演された折に、世界屈指のオペラ歌手プラシド・ドミンゴがマクベスを演じました。共演するのは、ロシアのメゾ・ソプラノ歌姫、エカテリーナ・セメンチュク。王位への野望が狂気へとつながるこの破滅の物語には、策謀に長けたマクベス夫人が登場します。その役を野心に満ちた、しびれる歌声で見事に演じています。権力欲の強い妻にけしかけられたマクベスは、王を殺して王座につきますが、結局、疑心暗鬼と恐怖で心の安定を失い、暴君と化してしまいます。フロイト以前に書かれたこの作品は、有形無形の罪悪感を戯曲化したものです。描かれる権力への痛烈な批判は、時代を超えて高い評価を得ています。
これまでドミンゴはテノールのマクダフ役を数多く演じてきましたが、ここではバリトンのマクベス役で、これまで長年知り尽くしたこの作品を75歳とは思えないほどに演じきっています。
(ソニー・ミュージック)
【曲目】
ヴェルディ:歌劇「マクベス」(全曲)
【演奏】
プラシド・ドミンゴ(バリトン/マクベス)
エカテリーナ・セメンチュク(ソプラノ/マクベス夫人)
イルデブランド・ダルカンジェロ(バス/バンコー)
ジョシュア・ゲレーロ(テノール/マクダフ)
ジョス・ウィーラー(テノール/マルコム)
サマー・ハッサン(ソプラノ/侍女)
テオ・ホフマン(バス/医師)、他
ロサンゼルス・オペラ管弦楽団&合唱団
ジェームズ・コンロン(指揮)
【演出】
ダルコ・トレズニヤック
【収録】
2016年10月8&13日、ロサンゼルス・オペラでのライヴ
【歌唱】
イタリア語
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年05月26日 00:00